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【高校野球】帝京が岩本&村松の完封リレーで佼成学園との投手戦制す 次戦は関東第一と

スポーツ報知 2024年10月14日 15時45分

◆秋季高校野球東京大会▽2回戦 帝京 1―0 佼成学園(14日、スリーボンドスタジアム八王子)

 帝京が佼成学園に1―0で競り勝ち、3回戦に駒を進めた。次戦(20日)は今夏甲子園準優勝の関東第一と対戦する。

 好投手の気迫がぶつかる熱戦となった。帝京は背番号1の右腕・岩本勝磨(2年)、佼成学園は西東京屈指の左腕・熊谷憲祐(2年)が先発。岩本は初回こそ得点圏にランナーを出し、2死二塁で安打を浴びたが本塁でタッチアウトとし、ピンチを免れる。その後はストレートで押し、安定感あるピッチングで佼成学園打線を寄せ付けなかった。一方の熊谷も直球に自信のあるチェンジアップを織り交ぜて打者を打ち取っていく。帝京の金田優哉監督も「簡単に打てるピッチャーではなかった。春に対戦した時とはまったくイメージが違う。予想以上に良かった」と脱帽していた。

 しびれる展開の中で帝京が生んだ決勝点は6回。相手の失策も絡んで迎えた1死二、三塁のチャンスで、飛川洸征(2年)がスクイズを成功させた。指揮官も「よく決めてくれた」と少ない好機をモノにした。8回1死一、三塁のピンチでは岩本から右翼に入っていた右腕・村松秀心(2年)に継投。ここを村松が三振、中飛で抑え、1点を死守して完封勝利を収めた。

 7回1/3で被安打6、8奪三振の岩本は「今日は変化球があまり良くなかったので、ストレートでほぼ押していった。初回はランナーを多く出してしまったけど、ここで抑えないとって気持ちが強く出た。三振だったりで抑えられたことは良かった」、村松は無安打に終わったバッティングに反省しながらも、「7回ランナーが出たくらいから気持ちは作っていた。カウント悪くなってしまったところは力まずマウンドで修正できたら良かったけど、(投球は)完璧に近い内容」と振り返った。前チームは強打の印象が強いが、新チームは岩本や村松、さらに黒木大地(2年)や坂本佑弥(2年)ら、豊富な投手陣を擁する、また違ったチームの色がある。

 次戦は今夏東東京決勝で敗れた関東第一との対戦。リベンジマッチだ。夏のマウンドにも上がって悔しさを味わった村松は、「強い相手とできるので1週間でしっかり修正して頑張りたい」と意気込み。指揮官も「こんなに早く当たれるとは。夏は決勝で負けてしまった。チャレンジできるので全員でぶつかりたい」と表情を引き締めた。(雑誌『報知高校野球』取材班)

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