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大阪ブルテオンが開幕2連勝!高橋藍らサントリーを3―2制す 約2時間半の激闘5000人超大興奮…SVリーグ大阪開幕

スポーツ報知 2024年10月14日 15時52分

◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ 大阪ブルテオン―サントリー(14日、エディオンアリーナ大阪)

 昨季覇者・サントリーのホーム・大阪で初の試合が行われた。パリ五輪代表の西田有志らの活躍で、11日のSVリーグ開幕マッチをストレートで制した昨季準優勝の大阪ブルテオン(B)が、高橋藍(らん)が新加入したサントリーを3―2で退け、開幕2連勝を飾った。

 試合開始前から一般観客席の入場列が約1000メートルまで延びた。大盛況の中で始まったサントリーのホーム開幕戦は小野寺太志、デアルマス・アライン、大宅真樹、高橋藍、D・ムセルスキー、鬼木錬、リベロは藤中颯志が先発。大阪BはT・ジェスキー、山内晶大、西田有志、永露元稀、エバデダン・ラリー、M・ロペス、リベロは山本智大が名を連ねた。

 第1セット、サントリーは藍にトスが上がり、ファーストポイント。6―8ではサーブレシーブし、自らスパイクを決めた。だが、デアルマスらの強打を大阪Bのリベロ・山本が好レシーブし、徐々に大阪Bが流れをつかむ。サントリーの16―21の場面では藍の兄・塁がリリーフサーバーで登場し、相手守備の間へのサービスエースだ。塁が両拳を握り、流れを引き寄せたが、追い上げならず、大阪Bが25―21で先取した。

 第2セットはサントリーが奮起。1―1から藍がレフトからブロックタッチを狙ったスパイクで得点すると、2―2ではフェイントで決めた。中盤の競り合いではバックアタックがさく裂。セッター大宅とのコンビの精度も前戦から引き上げ、チームに流れを引き寄せた。D・ムセルスキーやデアルマスの強打でも得点を重ね、25―19で奪い、チームとしてSVリーグで初めてセットを取った。

 第3セットは終盤まで競り合い、西田のライトからの痛烈なスパイクもさく裂。長いラリーも随所に見られ、会場は熱狂した。最後はロペスの強打など、ラリーも取り切った大阪Bが25―21で取った。第4セットはサントリーが取り、最終セットにもつれた。最後は西田のライトからのスパイクなどで勢いを取り戻した大阪Bが、接戦を制した。

 前戦で両チーム最多21得点を挙げた得点源の西田は「藍選手は世界でトップ。(サーブでは)常に狙っていたし、どう彼を崩していくか、考えていた。面白い試合だった」。一方の藍は「チーム力の差」と課題を口にし「駆け引きでフラストレーションがたまっていくところはあった。苦し紛れのスパイクが多くて、チームとして動きが悪く、得点につながらない」。6得点にとどまった前戦を反省し、中2日でホーム開幕戦に臨んでいた。チケットは完売。速報値でサントリーのホーム最多の5015人の超満員の観衆が集まった。

 開幕2連勝を飾った大阪Bの第3戦は、19日にホームのパナソニックアリーナ(大阪・枚方市)で広島Tを迎え撃つ。2連敗を喫したサントリーは、19日に北海道とアウェーでリクルートスタッフィング・リック&スー旭川体育館(北海道・旭川市)で対戦する。

 ◆大同生命SVリーグ 2027年シーズンまでに完全プロリーグ化、30年に世界最高峰リーグを目指しスタートしたバレーボールの新リーグ。「S」には「Strong(強く)」「Spread(広く)」「Society(社会)」などの意味がある。前身のVリーグがSVと2部のVに分かれ、SVは5項目のSVライセンスを保有するクラブが参戦(2024―25シーズンは男子10、女子14)。11~12日の開幕から4月までのレギュラーシーズン(RS)を行い、4~5月にRS上位チーム(男子6、女子8)が進むチャンピオンシップで王者を決める。

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