◇第12回秋季北海道選手権最終日(14日、札幌麻生)▽決勝 旭川大雪6―2札幌北広島▽3位決定戦 苫小牧4―3旭川道北
旭川大雪が落ち着いた試合運びで札幌北広島を下し、3年連続8度目の優勝。春季全国大会(来年3月26日開幕、東京・大田スタジアムほか)の出場切符をつかんだ。
相手ミスを逃さず、得点に結びつけた。1回に敵失などで2点を先取し、4回にも敵失を突いて加点。がっちり主導権を握ると、5回には1死一塁から6番・安加賀太一(2年)が右中間を割る適時三塁打を放つなど、3点を加えて札幌北広島を突き放した。
1番・大波蓮唯(2年)は2安打に1盗塁と攻撃を切り開き、抑えの切り札としても6回途中から無失点投球。2日連続で1点も許さなかった左腕は「狙っていた」という最優秀選手賞も獲得し、「自分の持ち味を思い切り出せた」と満足感をにじませた。
現チームの投手陣は、この日先発の樽井新太、前田健成の右腕と大波、金子蒼生(いずれも2年)の左腕がバランス良くローテーション。安打性の当たりを何度も軽快にさばいたショートの安加賀をはじめ、堅い守備も見せた。西大條敏志監督は「ディフェンス面がさらに安定してくれば、簡単には崩れない」と期待を膨らませる。
前チームは今年の春季全国大会でベスト8進出。大波は「全ての球種をレベルアップし、球のキレと制球力を高めて挑みたい」、山脇瑛翔主将(2年)は「ベスト4が目標。先輩たちを越える自信はあります」と強気なまなざしで宣言した。