Infoseek 楽天

武居由樹、天心の初タイトルにリングサイドで熱視線 早期の対戦を熱望「世界レベル。後は彼次第。高みで待っています」

スポーツ報知 2024年10月14日 20時51分

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦 ○同級1位・那須川天心(判定)同級2位・ジェルウィン・アシロ●(14日、東京・有明アリーナ)

 WBOアジアパシフィックバンタム級1位の那須川天心(帝拳)が、同級2位のジェルウィン・アシロ(フィリピン)との王座決定戦を判定で制し、プロボクシング転向5戦目で初タイトル。この一戦をリングサイドで見守ったWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)は「やっぱり彼は世界レベルだと思った。速いし、うまいし、強い」と印象を語った。

 9月に初防衛に成功した武居は、試合後のリング上で「10月、天心君、頑張って下さい」と異例のエール。キックからボクシングに転向した境遇が重なる天心との対戦に、この日も「自分としては、いつでもやれる。あとは本当に、彼次第」と言及した。天心は試合後のリングマイクで「勝ちましたよ、武居君」と“アンサー”。来年の世界戦を熱望し、武居も「自分は、大橋会長に任せています。オス!」と語った。

 早期の天心とのタイトルマッチも熱望する。8大タイトル戦の第1日(13日)には、WBA世界バンタム級タイトルマッチで王者の井上拓真(大橋)が敗れて王座から陥落。武居も「拓真さんが負けるとは思っていなかったので。いつまでもトップでやれるというのは本当に難しい。早いうちに、ボクがチャンピオンのうちにやりたいというのはある」。そして「守り続けるつもりでいます」と、王者として天心の挑戦を待った。

 試合後、天心のインタビュー中に立ち上がった武居は「さっきまで、大橋会長にリングにあがるぞ、って言われていたんですよ。本当はドッキリだったみたいで。僕は上がる気満々だったけど、まんまとだまされました」と笑顔。そして改めて「(天心と)お互い、ずっと意識していると思うので。いいタイミングで(対戦)出来たら」と願った。

 同級のWBC王者・中谷潤人(M・T)が、同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)を6回TKOで下し防衛した試合も観戦。「ほんとに危ないパンチを当てるしもらわないしで、ある意味、自分の上位互換だなというのを感じた。やっぱ勉強させてもらいましたね」と感心しきり。ペッチがサウスポーであったことも「勉強にもさせてもらった」と話していた。

この記事の関連ニュース