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プメレレ・カフ、田中恒成を僅差判定で破り世界初奪取 南アフリカから日本初参戦「夢をかなえるためにここへ来た」

スポーツ報知 2024年10月14日 21時20分

◆プロボクシング▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 プメレレ・カフ(判定2―1)田中恒成(14日・有明アリーナ)

 世界4階級王者の田中恒成(畑中)を判定2―1、ジャッジ3者すべて114―113という僅差で破り、世界初挑戦初奪取に成功したのが無敗の挑戦者、同級5位のプメレレ・カフ(南アフリカ)だった。5回、相手の右アッパーに合わせたカウンターの右フックでダウンをゲット。その後の田中の反撃をしのぎ、栄冠にたどり着いた。通算成績は田中が20勝(11KO)2敗、カフが11勝(8KO)3分け。以下はカフの試合後、記者会見の要旨、一問一答。

 ―率直な感想を。

 「そうですね、いい試合だった。かなりタフな試合は予想通り」

 ―試合内容は。

 「作戦としてはカウンターでダウンを狙った。ダウン奪ったとき、フィニッシュしようと思ったが、田中選手がそうさせてくれなかった。7回にかなり疲れたが、トレーナーから『何でここにいるんだと言われ(鼓舞され)た。夢をかなえるためにここへ来た」

 ―僅差判定だった。

 「かなり興奮した。接戦だったと思っている。ずっと、かなえたかった(夢だった)。今は自分が世界王者」

 ―アウェー日本で4階級王者の田中に勝った。

 「最高の気分。田中選手はエリートだと分かっていた。そろそろ自分の名前が広がればうれしい」

 ―今後は。

 「今は成長段階。統一戦もできればいい。ただ、自分に重圧はかけたくない」

 ―ダウンの右フックは。

 「計画していたというか、前に出てきたところに合わせたカウンター」

 ―戦前の作戦は。

 「田中選手は大きいパンチを打ってくる。ディフェンス面が弱い印象があって、カウンターを合わせていったが、スピードが予想以上に速かった」

 ―同郷・南アフリカのノンシンガは12日に矢吹正道に敗れて(IBF世界ライトフライ級王座から)陥落した。

 「精神面が弱かった。だが、彼は必ず(世界の舞台に)戻ってくる」

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