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那須川天心、来年の世界挑戦へ意欲 日本人王者4人「全員とやりたい」 初ベルトは「次なる高みへ」即返上の意向

スポーツ報知 2024年10月14日 22時16分

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定10回戦 ○同級1位・那須川天心(判定)同級2位ジェルウィン・アシロ●(14日、東京・有明アリーナ)

 WBOアジアパシフィック・バンタム級1位の那須川天心(帝拳)が、ジェルウィン・アシロ(フィリピン)に3―0判定勝ちし、プロボクシング転向5戦目で初タイトルを手にした。冷静な試合運びで進み、9回にダウンを奪った。最終10回にバッティングで左目の上を切って出血したが、勝ちきった。

 天心は地域タイトル獲得という日本プロボクシング協会の内規をクリアし、世界挑戦への道が開けた。会見ではWBOアジアパシフィック王座のベルトを返上し、来年中の世界戦実現への意欲を語った。元2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーも「高いレベルでボクシングができるというところを見せられた試合。どの4人のチャンピオンに挑戦しても、勝てる那須川天心をしっかり作っていく」と背中を押した。

 ▽那須川天心の試合後の会見は以下の通り。

 ―試合を終えた感想。

 「率直に相手が自分のやりたいことをやらせてくれなかった。研究してたなっていうのもありますし、アマチュア200戦以上やってるだけあって、すごいうまかったなっていうのはありますけど、10ラウンドを通して戦うということが経験できたので、それはそれで逆に良かったなと思います。スタミナ的には全く問題ない。全然今からもう一度行けます」

 ―世界に挑戦できる権利をつかんだ。

 「挑戦権というか、一応ベルトを1個獲得したんで、これはすぐ返上して、次なる高みへ進みたいなと思いますね。来年じゃないですか。来年の多分すぐじゃないと思うんで、しっかりとあと1戦か2戦か段階を経て、そっから挑戦したいなと思ってます。いつでも準備はできてます」

 ―来年中というのは。

 「来年中だと思いますね。挑戦権も得たし、1年以上やらないとかおかしいじゃないですか。ランキングも上なんでGOサインが出れば、いつでも行けるっていう準備はしておいて」

 ―4人の日本人王者のうち、誰とやりたい。

 「どうだろう。いや、もう全員とやりたいんすよね。ベルトが欲しいからやるとかじゃなくて、強いからやるっていうのがあるんで。もちろん昨日負けた(井上)拓真選手とかもベルトがあれどなかれど強いんで、やりたいなと思うし、強いって言われてる選手全員ちょっと倒したいなっていうふうに思ってるんで。だから、ここからどういうふうに組まれるかっていうのは、自分の中で楽しみだなっていうのは思いますね」

 ―この試合を経た上で世界戦との距離感は。

 「1年あるんで。だから、ベルト持ってますから。『挑戦権得ちゃったんだもん』っていう感じはあるんで、だからしっかり、でも焦るつもりはないんで、ジムがNOといえばNOだし、そこのOKをもらえるまでしっかりと自分を高めていくしかないなっていうのはありますね」

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