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中谷潤人「統一戦に期待してほしい」 強すぎて相手探し難航なら米国で世界戦も…

スポーツ報知 2024年10月15日 13時38分

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・中谷潤人 (6回TKO) 同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ●(10月14日、東京・有明アリーナ)

 WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が2度目の防衛戦から一夜明けた15日、都内のホテルでの記者会見。「サウスポー対策をして練習してきたことをしっかり出せた。多少の筋肉痛はあるが、ケガはないです」と喜びを語った。

 中谷は同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回、2度のダウンを奪取。レフェリーが試合を止めてV2に成功した。バンタム級で3戦目となり「若干減量がきつくはなりつつあるが、節制していけば大丈夫。パワーアップとか、パンチの音がすごかったと言ってもらえることをプラスにとらえていきたい。目標のために、バンタム級でやりたいことをやっていきたい」とキッパリ。やりたいこととはズバリ「統一戦」だ。「統一戦を目標にしたい。そういう部分を期待してもらえればと思う」と改めて口にした。相手は誰でもいいといい、場所も選ばない。

 「倒れたことない選手をあれだけきれいなパンチで倒しているから、すごいですよ」と主催した帝拳プロモーションの本田明彦会長。強すぎる中谷の対戦相手選びが大変だという。「今回も全員に断られている。相手選びが難しいよね。潤人は完璧だよ」と話し、日本で対戦相手探しが難航した場合は「アメリカに行かせる可能性もある」と明かした。

 この日は一睡もしておらず、祝福のメッセージに目を通したという中谷。試合にはパリ五輪柔道金メダリストの阿部一二三や、大リーグ・カブスの鈴木誠也らが観戦に訪れ、勝利の祝福を受けた。しばらくは休養に充てるが、走り込みは早めに再開する意向だ。

 18日には、15歳の頃から米国ロサンゼルスでルディ・エルナンデス・トレーナーの指導のもと、一緒にボクシングをしてきたエリドリアン・アルバラード(米国)が東京・後楽園ホールで日本デビューを果たす。ともに励んできたWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国/帝拳)とともに、中谷は「サポートしたいです」と約束していた。

 戦績は26歳の中谷が29戦全勝(22KO)、30歳のペッチが76勝(53KO)2敗。

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