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【巨人】8か国のスポーツ庁等のスタッフがジャイアンツアカデミーの活動を視察

スポーツ報知 2024年10月15日 22時5分

 開発途上国でのスポーツ普及のため、独立行政法人国際協力機構東京センター(JICA東京)と株式会社JINが行う研修活動に15日、巨人が協力して行われた。南スーダン、ルワンダ、タンザニア、ブルキナファソ、ウガンダ、イエメン、モンゴル、グレナダの8か国のスポーツ庁等のスタッフが都内でジャイアンツアカデミーを視察した。 午前中は小学校での体育授業支援の様子を見学。アカデミーでは年度初めに募集を実施し、毎年都内の約250校を訪問している。

 この日はバットを使わない野球の授業。生徒たちは投げ方をメインに野球に触れた。ウガンダから視察に訪れた参加者の一人は、「スポーツを通じて脳もアクティブになるし、コミュニケーションも取れる」と熱心に観察。ウガンダでは体育の授業はあるが、カリキュラムや必要資格などがなく、ただ子どもたちが自由に遊ぶだけの時間となっているのが現状だ。

 巨人とJICAは22年1月に「開発途上国におけるスポーツ振興を通じた国際貢献のための連携協力協定」を締結。今研修担当のJICA東京・本郷健人さん(25)は「日本では体育は体作りの一環として行われるが、発展途上国ではただの息抜き。元プロの選手が、民間の会社が、このような活動を行っていることは珍しい」と活動に高い価値を見いだしている。

 その後、球団事務所に移動して、野球振興部の倉俣徹部長(62)の講義を受けた。参加者たちはメモを取ったり質問をしたりと熱心に講義に耳を傾け、自国の課題について議論した。

 午後からは都内のグラウンドでジャイアンツアカデミーのスクール活動の様子を見学し、指導方法などを学んだ。石田和之アカデミー事務局長(52)は「いかに面白かったと思ってもらえるか。(一番は)野球を好きになってもらうこと」と、活動の意義を説明。タンザニアから視察に訪れた参加者の一人は、「子どももコーチも楽しんでいる様子が印象に残った。(母国に)若い頃から始めることの大切さを伝えたい」と充実した表情を浮かべていた。

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