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オウンゴールの応酬でオーストラリアとドロー 元日本代表の鈴木隆行氏が森保ジャパンを評価する一方で課題も提言

スポーツ報知 2024年10月16日 7時0分

◆北中米W杯アジア最終予選 第4戦 日本1―1オーストラリア(15日・埼玉スタジアム)

 FIFAランク16位の日本はホームで同25位のオーストラリアと対戦。後半13分にオウンゴール(OG)で先行されるも、同31分にOGで追いつき、1―1で引き分けた。最終予選の通算成績は3勝1分け。C組首位をがっちりキープしている。元日本代表FW鈴木隆行氏(48)はオーストラリアのオウンゴールを誘発したMF中村敬斗(24)=Sランス=を「左サイドを完璧に崩した」と称賛した。試合を重ねる度に完成度が高まっている3バックのシステムを高く評価した上で「強いて課題を言えば、クロスを入れた後の中のつくり方だ」と指摘した。

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 きょうのポイントはサイド攻撃と裏への飛び出しだった。オーストラリアは高いラインの5バックで守備的だったので、中を崩すことは難しかった。ただ、日本の強みはサイド攻撃。左右のウィングバックは個人でタテに突破できる選手がそろっている。後半、右が堂安から伊東に、左が三笘から中村に交代。フレッシュな選手を投入し、活性化することでオーストラリアを追い詰めていった。

 オーストラリアは左サイドの三笘の突破を特に警戒していたが、三笘がシャドーにポジションを移し、中村が左ウィングバックに投入されたことで警戒心が薄れた。それに加えてフレッシュな中村にオーストラリアは対応できず、完璧に左サイドを崩した中村のクロスに対し、オーストラリアのオウンゴールは必然だった。 日本は、オウンゴールで先制点を奪われたが、センターバックと左右のウィングバックに能力の高い選手を抱えている現在、数多くのボールをサイドに供給できる3バックのシステムが最も選手を生かすことができる。

 強いて課題を言えば、クロスを入れた後の中のつくり方だ。中に入る人数が一人、あるいは二人では固める相手に点を取ることは難しい。1トップ、2人のシャドー、さらにボランチもペナルティーエリアに入っていくことで得点の可能性がもっと高まるはずだ。(元日本代表FW)

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