Infoseek 楽天

名門・東海大柔道部から初の角界入り 岡田綾太朗が高田川部屋入門「関取目指して」 ウルフ・アロンが仲介

スポーツ報知 2024年10月16日 20時23分

 東海大4年で柔道部に所属する岡田綾太朗(りょうたろう)が大相撲の高田川部屋へ入門することが発表され、16日に神奈川・平塚市の同大湘南キャンパスで会見が行われた。柔道部OBで今回の入門のきっかけになったという、柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)も同席した。

 山下泰裕、井上康生、ウルフらの金メダルをはじめ、多くの五輪メダリストを輩出する名門の柔道部から、相撲部屋へ入門するのは初めてという。相撲経験ゼロで角界の門をたたく岡田は「部屋の先輩力士たちの背中をしっかり追いかけ、稽古に励み、関取昇進を目指して頑張っていきたいと思います」と抱負を語った。師匠となる高田川親方(元関脇・安芸乃島)は自身も柔道少年だった。「東海大と言ったら憧れで、柔道の頂点。名門から相撲界に入ってくれるのは喜び。やるからには柔道部の名に恥じぬよう稽古に精進して、結果を残して頑張ってほしい。大学の柔道部も背負っているということを肝に銘じてもらいたいですね」とハッパをかけた。

 異例の挑戦のきっかけとなったのはウルフの存在。高田川親方の息子がウルフの後輩だった縁もあり、自身のYou Tubeの撮影も兼ねて岡田を引き連れて高田川部屋の稽古に出向いたという。岡田は「相撲は小さい頃からおじいちゃんと見るのが好きでした。砂まみれになりながら厳しい稽古を一度は体験してみたいという思いがあったので、貴重な体験をさせてもらって、良かったと思います。柔道は自分が技を出すのが遅く、指導で負けてしまうことが多かったので、白黒がはっきりつく相撲だったら向いてるのではないかという周りの声と自分の思いで行くことになりました」と明かした。

 ウルフは「この前も乱取りしたときに、5回押し出されてぎっくり腰になりました。それだけ圧力のある選手。前に突進する馬力はすごい」と才能の一端を明かした。東海大柔道部初のチャレンジに「初めては何でもいいですね。僕も人がやったことのないことをするのは大好きですし、岡田も誰もやったことのないことに挑戦するのはすごく価値のあることだなと思います。人生を大きく変える決断をする度胸もいるし、岡田が本気でやりたいなら応援したいです」と背中を押した。「僕らは(You Tubeの)再生回数が増えればいいので」と笑わせつつも、「頑張らなかったら僕らは離れていきますので。それを肝に銘じながら頑張っていってもらえたらと思います」と厳しくも愛のあるエールを送った。

 岡田は島根県出身。5歳で柔道を始め、兵庫・育英高を経て、東海大に進学した。176センチ、160キロの巨漢で、2022年東京学生柔道体重別選手権では100キロ超級で3位に入った実績を持つ。九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)での初土俵を目指し、新弟子検査を受検する予定という。

この記事の関連ニュース