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【大学野球】大商大が6季連続27度目のV ドラ1候補・渡部聖弥は初の最優秀選手賞含む4冠「最高の気持ち」で24日に臨む

スポーツ報知 2024年10月17日 5時0分

◆関西六大学野球秋季リーグ戦 第7節3回戦 大商大2X―1大経大(16日・マイネットスタジアム皇子山)

 大商大が、リーグ最長となる6季連続27度目(旧リーグを含む)の優勝を決めた。1回戦を落とし大経大に王手をかけられたが、2回戦で逆王手をかけ迎えた3回戦。逆転サヨナラ勝ちで、全5校から勝ち点を奪う完全優勝を果たした。全日程が終了し、24日のドラフト会議で1位候補に挙がる大商大の渡部聖弥三塁手(4年)が、最優秀選手賞など4冠を獲得。大商大は、シードされている関西地区大学選手権(11月1~4日・南港中央野球場)で1勝すれば、明治神宮大会(同20日~25日)出場が決まる。

 右の大砲が、最後までチームプレーに徹した。0―1の9回無死一、二塁、渡部は自らの判断で送りバントを成功させた。1死二、三塁と好機が広がり、敵失で同点にすると、その後2死満塁で代打・蜷川大が左前へサヨナラ打。逆転勝利で有終の美を飾り、渡部は「あそこでバントを選べたのも成長。それで勝ったので素直にうれしい」と、仲間と歓喜の輪で声を上げた。

 勝った方が優勝の大一番。渡部は、15日の時点でリーグ通算119安打としており、連盟新記録樹立にも王手をかけていた。無安打で迎えた9回の4打席目、富山陽一監督(59)のサインは「打て」。しかし自ら、1年秋以来の犠打を選択した。「記録は本当にどうでもよくて、勝つことだけを考えていた」。初球を仕留めた4番の執念に、指揮官も「ひょっとしたら最後の打席になる中で、あそこでバントができるというのは…すばらしいと思います」と脱帽した。

 初の最優秀選手賞、打率4割3分8厘で2度目の首位打者、5度目のベストナイン、担当記者クラブ賞を獲得。渡部は「最高の気持ちです」と、4冠を手に、24日のドラフト会議に臨む。(瀬川 楓花)

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