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吉原光夫ら84人が登壇「レ・ミゼラブル」帝劇クロージング公演製作発表「民衆の歌」「夢やぶれて」など名曲披露

スポーツ報知 2024年10月17日 4時0分

 来年2月に建て替えのために閉館する東京・帝国劇場のクロージング公演として上演されるミュージカル「レ・ミゼラブル」(12月20日~来年2月7日)の製作発表会見が同所で行われ、プリンシパル、アンサンブル、子役を含む全出演者84人が出席した。

 1987年の日本初演以来、37年にわたり愛されてきた人気ミュージカル。19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」などを描き、東宝の演劇では史上最多の3459回の上演回数を誇る。12月の帝劇から始まり、来年3月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月に福岡・博多座、5月に長野・まつもと市民芸術館、5~6月に北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月に群馬・高崎芸術劇場で6都市を巡る。

 この日は報道関係者に加えて500人のオーディエンス(一般客)が招待され、ジャン・バルジャン役の飯田洋輔が力強い歌声で「独白」を披露すると、大きな拍手に包まれた。続けてファンテーヌ役の昆夏美、生田絵梨花、木下晴香が「夢やぶれて」を歌い、アンジェルラス役の小林唯がアンサンブルキャストと名曲「民衆の歌」を披露すると、感極まり涙する観客も。さらにエポニーヌ役の清水美依紗、ルミーナが「オン・マイ・オウン」、全出演者が「ワン・デイ・モア」を歌い、喝采を浴びた。

 ジャン・バルジャン役の吉原光夫は、2011年の初出演時を思い返し「宇宙に飲み込まれるような感覚になった。好きな作品なんだけど、やる度に怖くて、つらくて、でも自分の人生と密接」と複雑な思いを告白。マリウス役の三浦宏規は「10代の頃にレミゼを客席から見て『絶対にこのステージに立ちたい』と思った。現帝劇で最後のレミゼに出られるのが、うれしい。自分が納得する形で終われるように挑みたい」と気を引き締めた。

 これまでコゼット、エポニーヌを演じ、今回は3役目となるファンテーヌ役で出演する生田絵梨花は「新しい挑戦です。クロージング公演ということで、しっかり踏みしめて舞台に立ちたい」と抱負を語った。マダム・テナルディエを演じて27年になる森公美子は「肉体的にも、これが最後かなと思っております。精いっぱい、マダム・テナルディエを生きていきたい。次にいたら、本当にごめんなさい」と冗談交じりに語り、笑いを誘った。

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