阪神が今季までオリックスで内野守備走塁コーチを務めた梵英心氏（４４）の招へいを検討していることが１６日、分かった。藤川監督とは同学年で課題の打撃力アップとチームの底上げに向けた貴重なピースとして、来季の２軍打撃コーチで構想しているとみられる。
梵氏は広島入団１年目の０６年に新人王。１０年には打率３割６厘をマークするなど、プロ１１年間で９９０安打を記録した。１８年からは社会人・エイジェックなどでコーチ業も担い、２２年にオリックスの打撃コーチに就任してリーグ優勝に貢献。２３年からは侍ジャパンで内野守備走塁コーチも担うなど豊富な指導経験がある。
また、上本博紀野手コーチ（３８）が１軍打撃コーチに抜てきされることが有力だ。現役生活は阪神一筋１１年で勝負強い打撃や選球眼が売りの“くせ者”だった。岡田前監督からも評価されており、人望も厚く、選手の良き兄貴分としてパイプ役にも適任。水口栄二打撃コーチ（５５）は今季限りで退団する見通しだ。