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【ソフトバンク】川瀬晃「グラウンドに立つのが怖かったのは初めて」重圧はねのけチーム救う好守に2安打

スポーツ報知 2024年10月16日 23時31分

◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第1戦 ソフトバンク5―2日本ハム(16日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンクが日本ハムに勝利し、アドバンテージを含めて2勝0敗とした。「2番・二塁」で出場した川瀬晃内野手は2安打に守備でも躍動し、勝利へ導いた。

 先取点を挙げた直後の3回。先発・有原が2安打と犠打で1死二、三塁とされた。1番・矢沢が放った打球は三塁へ弱く転がり、適時内野安打となって同点。なおも1死一、三塁となり、嫌な流れが漂った。続く松本の放ったゴロも二遊間を破るコースへ。しかし、これを二塁手・川瀬が横っ飛びで好捕。体を回転させて二塁ベース上へトスすると、受けた今宮も素早く一塁へ転送し、併殺を完成させた。

 「やることは一緒ですし、守備の練習を自分はメインでやっています」と胸を張った殊勲の二塁手は、春季キャンプから本多雄一1軍内野守備走塁コーチと球際の強化を図ってきた。本塁打を含む2安打2打点の山川も「あれくらいの集中力持ってノックを受けている人がまずいない。そこがやっぱすごい」と一目を置く存在。今季4勝を献上した相手先発・伊藤とはレギュラーシーズンで19打数7安打、打率3割6分8厘とチームNO1の相性を誇っており、データを示すようにバットでも2安打を放った。攻守にわたって日本ハムの勢いを断ち切った川瀬に試合後、小久保裕紀監督は「今日は川瀬に尽きると思います」「今日はなんといっても川瀬」と大絶賛。今宮と上がったお立ち台では川瀬自身も「自分自身しびれた。帰って自分のプレーを何百回か見たいと思う」と有頂天だった。

 大仕事とは裏腹に大舞台に対しての緊張ももちろんあった。「(緊張して)グラウンドに立つのが怖かったのは初めてですし。そういった中で、プレーできたっていうことは今後の野球人生にもつながりますし、次で出た時に自信を持って自分らしくプレーできるかなと思います」。短期決戦の初戦。重圧を上回る活躍で得たものは、チームとしても個人としても大きかった。

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