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【高校野球】青森山田 3季連続の甲子園出場へ“王手”…3投手の完封リレーに兜森監督「それぞれが役割を果たしてくれた」

スポーツ報知 2024年10月17日 6時30分

◆高校野球秋季東北大会 ▽準々決勝 青森山田4―0東日本国際大昌平(16日・ヨークいわき)

 準々決勝で、青森山田(青森)は先発した乕谷(とらたに)朔ノ助ら、2年生投手陣3人が完封リレー。東日本国際大昌平(福島)に4―0で勝ち、3季連続の甲子園出場へ“王手”をかけた。

 勝利の方程式がピタリとはまった。3投手が3回ずつ、それぞれ9個アウトを取る完封リレーに、兜森祟朗監督(45)は「それぞれが色を出して、役割を果たしてくれた」とねぎらった。

 先発した乕谷は「いいスタートダッシュを決めるのが自分の役割」。ストライク先行で直球と変化球をバランス良く交ぜて的を絞らせない投球で、3回を3安打無失点と流れをつくった。4回からは右横手の菊池統磨が登板。上手投げも交ぜて打者の目線を変えつつ「スライダーがゾーンに決まった」と制球力を生かして3回を無安打無失点と好投した。最後は今夏の甲子園でも先発を任され、経験豊富な下山大昂が3安打を許しながら要所を締める堂々の投球。四球も菊池統の1つのみと、安定感抜群の継投で勝利を呼び込んだ。

 新チームの投手陣について兜森監督は「いわゆる大黒柱が不在」と明かす。その中で勝利パターンを確立するために決めたのが乕谷、菊池統、下山で固定する継投だ。「余計な心配をする必要がなく、選手も準備しやすい」と話し「秋は経験が物を言う。専門分野を任せて、ダメなときでもその反省は次に生かしてほしい」と挑戦させ続けてきた。先発の乕谷は、青森県大会準々決勝の八戸工大一戦から東北大会初戦の古川学園戦まで毎試合失点してきたが、この日は無失点。「打たれても想定内だと、次のことを考える余裕ができてきた。この試合で自信がつきました」と成長を実感している。

 準決勝ではセンバツ切符を懸けて花巻東と対戦する。乕谷は「一つの山場となる試合。全力で投げてしっかりゲームをつくる」と、役割を全うするのみだ。

(秋元 萌佳)

 ★東日本国際大昌平・伊奈蓮樹投手(2年。3回途中から登板したエースは6回1/3を投げ2安打1失点と好投)「(球に)角度をつけたりコーナーをきちんとつけば、球が遅くても抑えられると思った。自信にはなったけど、まだまだ通用しない部分も多かった」

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