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河村勇輝、グリズリーズとツーウェー契約へ 米ESPN報道 出場すれば、日本人4人目&Bリーグ出身から初のNBAプレーヤー誕生

スポーツ報知 2024年10月20日 3時54分

 米スポーツ専門局「ESPN」は日本時間20日、バスケットボール男子のパリ五輪日本代表・河村勇輝が、NBAグリズリーズと「ツーウェー契約」を結ぶ方向であることを報じた。同契約は、NBAと下部Gリーグを一定期間行き来することが可能。出場すれば、日本人4人目&Bリーグ出身から初のNBAプレーヤー誕生となる。

 河村は身長172センチのポイントガード。6歳でバスケを始め、福岡第一高3年だった20年1月にBリーグ三遠に特別指定で入団し、当時史上最年少18歳8か月23日で出場。東海大を中退し、22年3月にプロ転向、横浜BCでプレー。22~23年シーズンのBリーグで史上初のMVP&新人賞のダブル受賞し、日本代表は22年7月W杯アジア予選・台湾戦でデビュー。23年W杯では、全5試合に出場し、1試合平均13・6得点、7・6アシスト(全体3位)を記録。48年ぶり自力でのパリ五輪切符獲得に大きく貢献した。初のパリ五輪でも、1試合平均20・3得点を挙げた。

 今夏には、グリズリーズとキャンプ参加のための「エキシビット10」契約に合意。10月1日からチームのキャンプに参加すると、同7日には敵地テキサス州ダラスで行われたマーベリックスとのプレシーズンマッチに途中出場して、ついに“デビュー”。9分16秒のプレーで5得点、3アシストを記録。4試合目のペイサーズ戦では2桁10得点、7アシストと、好プレーでアピールを続けていた。

 渡米前には、今後の目標について「まずは今年、Gリーグでしっかりと米国でプレーできるっていうことを証明する。またその次のシーズン、そこでツーウェー契約は目標にできればいいなと思うし、3年後にはやっぱり本契約、最低でもツーウェー契約でNBAのコートに立ってプレーする機会が必ずあるっていうところまで考えている。ただ、目標設定はするが、うまく簡単に行くことっていうのはない。しっかりと自分に向き合っていく」と語っていたが、自らが描いたプランをも超えた。

 グリズリーズは23日(日本時間24日)のジャズ戦で今季開幕を迎える。

 日本人初のNBAプレーヤーはポイントガードの田臥勇太(現・宇都宮)で、2004年にサンズでデビューした。2人目は渡辺雄太(現・千葉J)で、2018年にグリズリーズとツーウェー契約からデビューした。そこからラプターズ、ネッツ、サンズと渡り歩き、最後もグリズリーズで計6季をプレーした。次は2019年にドラフト全体9位でウィザーズに入団した八村塁で、現在はレイカーズに移籍し、今シーズンNBA6季目を迎えている。河村はツーウェー契約で、今季NBAのコートでプレーすれば日本人4人目の快挙となる。

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