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【ボーイズリーグ】旭川大雪が3年連続8度目の優勝…来年の春季全国大会切符獲得

スポーツ報知 2024年10月17日 8時0分

◆ボーイズリーグ◇第12回秋季北海道選手権 最終日 ▽決勝 旭川大雪ボーイズ6-2札幌北広島ボーイズ(14日・札幌麻生)

 年内最後の大会は、旭川大雪が6―2で札幌北広島を下し、3年連続8度目の優勝。春季全国大会(来年3月26日開幕、東京・大田スタジアムほか)の切符をつかんだ。2日連続マルチ安打と無失点リリーフの大波蓮唯が最優秀選手、ダメ押し三塁打を放った安加賀太一(ともに2年)は優秀選手に選ばれた。3位決定戦は苫小牧が旭川道北にサヨナラ勝ちした。

  旭川大雪は相手のミスを見逃さなかった。1回に敵失などで2点を先取し、4回にも敵失を突いて加点。主導権を握ったまま、5回には1死一塁から6番・安加賀が右中間を破る適時三塁打を放つなど、3点を加えて札幌北広島を一気に突き放した。

 準決勝で4打席無安打と絶不調だった安加賀は前夜とこの日早朝、1時間の素振りで重心の位置を修正して臨んだ。再三の好守備で気持ちが乗ると、西大條敏志監督から「右中間に打て」と言われた通りの狙い撃ちに成功。「芯に当たって気持ち良かった」と声を弾ませた。

 対策も実った。札幌北広島は、ともに速球派の左腕・永山綜太郎、右腕・太田慶音(ともに2年)が二本柱。対決を想定していた旭川大雪は、紅白戦で前チームの左右エースだった後藤優弥、北浦出雲(ともに3年)の球を打ち込んできた。“ぶつかり稽古”の成果を見せて、難敵2投手を攻略。山脇瑛翔主将(2年)は「3年生が手伝ってくれたおかげ」と先輩に感謝した。

 前チームは今年の春季全国大会でベスト8まで進んだ。目標は“先輩超え”。2日連続マルチ安打&無失点リリーフでMVPに輝いた大波は「全ての球種をレベルアップし、球のキレと制球力をもっと高めたい」、安加賀は「どこにも負けないように体力づくりをして臨む」とモチベーションを高め、厳しい冬の先の全国4強を見据えた。

(石井 睦)

 ○…バットでは4打数2安打1打点と結果を出した札幌北広島の右腕・太田慶音(2年)だが、4回途中からのリリーフでは3失点し、「変化球のキレが悪く、真っすぐも力が入りすぎて打たれてしまった」と反省。「悔しいけど、持っている力は発揮できたと思う」とすがすがしく振り返り、照準を来夏の全国切符へと切り替えた。

 ○…3位決定戦は苫小牧ボーイズが旭川道北ボーイズに4-3で勝利。加賀谷皇晴(2年)は7回に同点三塁打でサヨナラ勝ちにつなげ「(高橋)監督から『今年最後の打席になるかもしれない。気持ち良く振ってこい』と言われていた。左投手は得意なので自信はあった」と話した。

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