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大谷翔平、日本人2位タイのPS2号3ラン 地区シリーズ第1戦以来7試合ぶり 走者ありでは“無双”状態

スポーツ報知 2024年10月17日 11時46分

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ メッツ―ドジャース(16日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、リーグ優勝決定シリーズ(4戦先勝)第3戦の敵地・メッツ戦に「1番・DH」で先発出場。ポストシーズン(PS)ではパドレスとの地区シリーズ第1戦以来、7試合ぶりの2号アーチとなった。PSでの2本塁打は田口壮(カージナルス)に並んで日本人選手2位タイの記録だ。

 4点リードの8回1死一、二塁で迎えた第5打席だった。この日初めて走者あり、しかも得点圏で打席を迎えると、3番手右腕・メギルの2球目、内角89マイル(約143・2キロ)カットボールを捉えた。打球速度115・9マイル(約186・5キロ)、打球角度37度、飛距離410フィート(約125メートル)で右翼ポールの内側を通り、2階席上段に突き刺さった。打った瞬間、大谷は三塁ベンチを指さし、ゆっくりと走り出した。三塁ベンチでは山本由伸投手(26)も思わず頭を抱えるほどの特大アーチ。リプレー検証でも判定はホームランのままだった。

 メッツの先発はL・セベリーノ投手(30)だった。今季レギュラーシーズンでの対戦はなかったが、エンゼルス時代は通算6打数3安打の打率5割、1本塁打と得意にしていた。右腕は前日会見で、地区シリーズで大谷を計6打数無安打に封じたダルビッシュ(パドレス)の投球を参考にする考えを明かしており、初回先頭の第1打席は一ゴロ、3回先頭の第2打席は四球、5回先頭の第3打席は右飛と攻略できず、6回2死の第4打席は元西武の2番手右腕・ギャレットから空振り三振だったが、大谷は気持ちを切り替えていた。

 PSに入り、これで得点圏では6打数5安打の打率8割3分3厘、走者ありでは9打数7安打の7割7分8厘と“無双”状態だ。この日は第4打席まで全て無走者で凡退。走者なしの場面で22打数無安打3四球と25打席ノーヒットは継続中だが、走者の有無に関わらず、今シリーズ第1戦の第4打席から12打席ぶりの安打が本塁打となった。大谷は前日会見で「感覚自体は悪くないと思っている」と話し、「大きく変えるよりはシーズン中に良かったポイントをしっかりと継続していくというのがこの短期においては、結果を残していく上で大事かなと思う」と意気込んでいた。米メディアから「不振」と指摘されても、信条を貫き、敵地のブーイングと気温10度前後の寒さを吹き飛ばした。

 大谷はレギュラーシーズンでは54本塁打、130打点で2冠に輝き、打率3割1分、59盗塁はリーグ2位と圧巻の成績を残した。目標のワールドシリーズ制覇に向けて残り7勝。ここからが本番だ。

 ◆日本人打者のPSでの本塁打

 〈1〉10 松井秀喜(ヤンキース、03~09年)

 〈2〉2 田口壮(カージナルス、06年)

 〈2〉2 大谷翔平(ドジャース、24年)

 〈4〉1 井口資仁(Wソックス、05年)

 〈4〉1 松井稼頭央(ロッキーズ、07年)

 〈4〉1 岩村明憲(レイズ、08年)

 〈4〉1 イチロー(ヤンキース、12年)

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