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中谷潤人の親友エイドリアン・アルバラード 「はじめの一歩」で憧れた後楽園ホールに18日登場

スポーツ報知 2024年10月17日 14時48分

◆プロボクシング ▽バンタム級(53・5キロ以下)8回戦 エイドリアン・アルバラード―エイドリアン・レラサン(18日、東京・後楽園ホール)

 WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)の15歳の時からの親友、エイドリアン・アルバラード(米国)が18日、後楽園ホールで日本デビューを果たす。17日には前日計量が東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、規定体重から100グラム軽い53・4キロで一発クリアした。対戦相手の東洋太平洋同級12位エイドリアン・レラサン(フィリピン)はリミットの53・5キロでパスした。

 戦績は25歳のアルバラードが10勝(5KO)2敗、25歳のレラサンが14勝(6KO)6敗。

 計量後、取材に応じたアルバラードは「日本で初めての試合でとても興奮している。準備はできている。減量もスムーズにいった」と仕上がりに満足そうな笑みを見せた。米国ロサンゼルスで、中谷やWBO世界フライ級(50・8キロ以下)王者アンソニー・オラスクアガ(米国/帝拳)らとともに練習を行ってきたが、3人は名伯楽ルディ・エルナンデス・トレーナーの指導のもと、15歳からボクシングに励んできた親友同士だ。

 アルバラードは今月6日に来日。その後は世界戦を14日に控えていた中谷、オラスクアガとともに神奈川・相模原市のM・Tジムで調整してきた。今回、3人の相手はいずれもサウスポーで、相手をうまく調整しながらスパーリングを重ねてきたが、相手が足りない時は、中谷が自身のスパーリングを終えた後、アルバラードらの相手を務めたという。「スパーリングは10回を何度もやった。何ラウンド? ルディはたくさん、要求するから」と中谷と同じく200ラウンド近くは行ったという。

 14日、東京・有明アリーナで、中谷はペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、オラスクアガはジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)が初回に左目をカットしたために無判定試合となった。「トニー(オラスクアガの愛称)は1回で試合が終わったが、相手には失望した。潤人の勝利には刺激を受けた。彼がネクスト・モンスターだよ」とアルバラード。16日には試合を終えたばかりの中谷が、親友の汗だしのため行ったロードワークに付き合って汗を流してくれたという。

 「相手の映像を見たら、スピードとパワーもある、とてもいい選手。ジャブを使って試合を作っていく。僕も勝利で続きたい」とアルバラードは“エイドリアン対決”に気合十分。後楽園ホールは、漫画「はじめの一歩」をアニメで楽しんできたことから、いつかここで試合をしたいと願ってきた場所。「後楽園ホールで、日本のファンの前で試合をするのが楽しみだった。KOでも、判定でもいい。勝利を目指す」と力を込めていた。

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