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田中希実「世界との差を一番大きく感じているのはスピード」東京世界陸上もある来季へさらに強化

スポーツ報知 2024年10月18日 13時44分

 ニューバランス契約アスリートで、今夏のパリ五輪、陸上女子1500メートルと5000メートル代表の田中希実(ニューバランス)、同100メートル障害代表の田中佑美(富士通)、同男子マラソン6位入賞の赤崎暁(九電工)が18日、東京・国立競技場で行われた「Team NB Athletes Special Talk Session」に登壇した。

 田中希が今季最も印象に残ったレースは、9月に行われたダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル(ベルギー・ブリュッセル)。シリーズ年間成績の上位選手しか出られないファイナルで5000メートルに出場し、14分31秒88の今季自己最高記録をマークして6位だった。「もちろん今年一番、山を大きく持っていきたかったのはパリ五輪ですが、去年もDLでファイナルまで残れている分、五輪の先も見据えていました。日本新記録を出せずに悔しさは残りましたが、今年やってきたことの最低限は出せたと思います」とすがすがしい表情で話した。

 来年は東京で世界選手権が行われる。世界で戦い続ける日本女子中長距離界のエースは、「世界と差を一番大きく感じているのはスピード。海外レースに出る中で、無難な順位やタイムは安定的に出せていると思いますが、無難では戦えないことが続く。最初からスピードに余裕が持てないというところでラストに足が残らない。また、ラスト勝負で離されてしまう部分は、体の動かし方がわかっていたら、しんどくても粘れるんじゃないかなって思っています。精神面だけじゃなくて、技術的なところからもっと埋めていくべきなんじゃないかなって今、考えています」と意欲的に話した。

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