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【今夜の金ロー】ジョニデ&バートン監督のタッグに、あの女優も加わって最強に「アリス・イン・ワンダーランド」

スポーツ報知 2024年10月18日 14時1分

 18日の金曜ロードショー(後9時)は、ディズニー作品「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)が登場。ルイス・キャロルの余りにも有名な児童文学「不思議の国のアリス」を原作とし、3D作品として製作された同作は世界中で大ヒットし、日本でも興行収入は118億円を記録。「アバター」の156億円に次ぎ、10年の公開作品では第2位の大入りとなった。

 19歳になったアリスは、知らぬ間に自身の婚約パーティーが計画されていたことに戸惑う。そんな時、パーティーが行われていた庭で洋服を着たうさぎを見付け、後を追うと大きな穴に落ちてしまった。

 行き着いた先は薬で体が小さくなったり、花や動物たちが話をしたりする不思議な世界。そこでアリスは「マッドハッター」という名前の男と出会う。彼は、アリスこそがこの不思議な世界「ワンダーランド」の救世主だと話す。いつの間にか「赤の女王」による支配を終わらせる使命を背負ってしまったアリスに待ち受けるものは―。

 アリスが小さな扉を開けてワンダーランドに入り込んだ瞬間から、メガホンを執ったティム・バートン監督の世界観が全開。「ちょっと気持ち悪い感じもあるけれど、なぜか好きになってしまう」という原色ギラシラで絶妙な造形のキャラクター、言葉の奥に何か意味を含んでいるであろうセリフと、目が離せなくなることは間違い無いだろう。

 バートン監督とマッドハッター役のジョニー・デップは、「シザーハンズ」(1990年、日本公開は91年)で初コンビを組んで以降、本作が7作目のタッグ。本作の公開時に来日したデップが「ティムは本当の意味での作家で芸術家。初めて会ったときから印象は変わらない。家に帰るような安心感がある」と話せば、バートン監督は「ジョニーとは一度もケンカしたことがない。同じ目線で見てるから共通点が多いのだろう」。強い信頼関係で結ばれていることが分かる。

 加えて、もう一つの「絆」が、この作品の重要なスパイスとなっている。それが、「赤の女王」を演じているヘレナ・ボナム・カーターだ。感情を抑えることができずに、すぐ「首をはねよ!」と叫ぶ暴君。美しい妹・白の女王に激しい嫉妬心を燃やす。

 4月に放送された「シンデレラ」でも、シンデレラに魔法をかける妖精フェアリー・ゴッドマザー役で抜群の存在感を示していた。今作でもアンバランスな大きな頭を持つ赤の女王を、残虐さとおかしみさを持って好演しているが、カーターは「シンデレラ」の監督で俳優としても知られるケネス・ブラナーと破局後にバートン監督と交際。前に子供ももうけている。後に破局を迎えるが、本作が公開された当時は「公私共に」パートナーだった。(高柳 哲人)

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