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12球団最多96失策のDeNA 事前対策でCS無失策の鉄壁守備に“変身”

スポーツ報知 2024年10月19日 5時35分

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第3戦 巨人1―2DeNA(18日・東京ドーム)

 執念だった。0―1の3回1死満塁。DeNAの二塁・牧は二遊間への強烈な打球に飛びついた。すかさず二塁へトスし、併殺を完成。最大の危機を無失点で切り抜け、「次の1点で勝敗が決まる場面だった。追加点を取られなくてよかった」と胸をなで下ろした。

 今季12球団最多の96失策のチームが、CSでは一転、計5試合で無失策。最終Sでは守り勝つ野球を続けている。田中内野守備兼三塁ベースコーチは「中継プレーの乱れやカバーの遅れは短期決戦では致命傷になる」と、シーズン中に短期決戦への対策に着手。CS、日本Sを見据え、全体ミーティングでは動画を使っての振り返りを徹底し、時にはYouTubeでメジャーのプレーを見せて学ばせた。CS進出決定後は体幹トレーニングを強化。地道な作業が実って2戦連続で最少得点差をしのいだ。

 毎試合、好プレーが出る“変身”した守備も武器に日本Sに王手。田中コーチは試合後、「シーズンの反省を短期決戦に生かしてくれている。勝ち上がるための準備だった」としてやったりの表情だった。鉄壁の守備は決して、偶然の産物ではない。(内藤 菜月)

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