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【高校野球】滋賀短大付、初近畿大会で大阪1位履正社撃破 初甲子園に大きく前進

スポーツ報知 2024年10月20日 5時0分

◆秋季近畿地区大会▽1回戦 滋賀短大付4―1履正社(19日・ほっともっとフィールド神戸)

 来春センバツ(2025年3月18日開幕・甲子園)出場校選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会が開幕し、春秋含め初出場の滋賀短大付(滋賀2位)は、エース左腕・桜本拓夢(2年)が履正社(大阪1位)に1失点完投。準々決勝に進み、春夏通じて初の甲子園出場に大きく前進した。一方、近畿の一般選考枠は6のため、履正社は2年ぶりのセンバツ出場が厳しくなった。天候不良のため天理(奈良)―和歌山東、大院大高(大阪)―北稜(京都)は21日に順延された。

 雨の中、最速125キロ左腕の桜本が、大阪王者を翻ろうした。7安打1失点の完投勝利に「ほとんどの人は、履正社が勝つと思っていたと思う。それをはねのけて勝てたのは、大きな自信になった」と胸を張った。

 初回に1失点も立て直し、4回からの3イニングを3者凡退。好投が攻撃陣に火をつけ、6回無死満塁で北嶋朔太郎遊撃手(1年)が左中間へ2点二塁打を放ち逆転した。7回は雨で44分間の中断も、流れは渡さず。「(大阪府大会決勝の)大阪桐蔭戦を見て、基本的に外(角)に投げていたらフライアウトが多かった。外中心の配球をしようと準備した」と桜本。自慢の制球力と落差ある変化球でライナー2個も含めたフライアウトは計17個、狙い通りに試合を進めた。

 女子校の共学化に伴い、2009年に創部。履正社とはよく練習試合を組む間柄だが、ここまで未勝利だった。「5年前に初めてさせてもらった時は、Bチームに5回で15対0ぐらいで負けて…。これが全国レベル、10回に1回でもいいから勝てるように持っていこうと話をした」と保木(ほうき)淳監督(39)。ようやくつかんだ初白星は、初の聖地に大きく前進する1勝となった。次は勝てばセンバツ当確のベスト4。桜本は「次の試合も勝ち切るだけ」と力を込めた。(瀬川 楓花)

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