Infoseek 楽天

【高校野球】青森山田がセンバツ当確 “聖地未経験”組が活躍…準決勝2安打の永広登偉「神宮に行きたい」

スポーツ報知 2024年10月20日 6時30分

◆秋季高校野球東北大会▽準決勝 青森山田4―1花巻東(19日・ヨークいわき)

 18日にわずか4球で継続試合となった一戦は、青森山田(青森)が花巻東(岩手)に4―1で勝利。2年連続の決勝進出とともに3季連続の甲子園となる来春のセンバツ出場を“当確”とした。聖地でプレー経験のある選手が多く残るなか、7番・永広登偉一塁手(2年)ら“未経験”選手が躍動。戦うごとにチーム力を高めてきた。大会連覇を目指し、20日の決勝は聖光学院(福島)と対戦する。

 勢いと経験が融合し、危なげない戦いぶりを見せた青森山田が来春センバツ出場に“当確”ランプをともした。今春、今夏に続きこれで3季連続で聖地の土を踏む。今大会登録メンバー20人中、甲子園ベンチ入り経験者は9人。「(野手も投手も)かなり経験者が残っていて、なかなかないこと」と話した兜森崇朗監督(45)は、「(今秋で)経験を積んだ選手が伸びてきて、一戦一戦力が上がっている」と手応え。“未経験”選手が公式戦で成長中だ。

 7番に座る永広が1点差に詰め寄られた直後の5回2死二塁で、貴重な追加点となる左前適時打。3打数2安打1打点の活躍に「(5回は)自分が決めるぞ、という気持ちが大きかった」と胸を張った。今夏まで4番を務めた原田純希(3年)が着けた背番号3を今秋から引き継いだ。「(この試合より)県大会初戦のほうが緊張しました…」とプレッシャーを感じながら、これで2戦連続打点&マルチ安打と結果を残した。

 菊池伊真主将(2年)は「(甲子園に)出ていない選手の、甲子園に行きたいという気持ちを強く感じる」と仲間たちの思いを痛感。永広だけではなく、この日2安打の2番・葛西陽永(ひなた)左翼手(2年)も聖地でのプレーはなし。7回の今大会初安打が右前適時打となった8番・平沢亮河捕手(2年)はセンバツでベンチ入りも出場機会がなく、今夏はベンチ外だった。甲子園経験者が軸となり、周囲を“未経験”選手がサポートする。そうやってチーム力が強固になっていく。

 センバツ“当確”に指揮官は「個人的にはひと安心ですが、選手たちはずっと明治神宮大会に出たい気持ちでやっている。切り替えて頑張らせたい」。永広も「勝って神宮にいきたい。大事なところで一本出したい」と気合十分に語った。秋季東北大会連覇へ、慢心はない。(有吉 広紀)

この記事の関連ニュース