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高梨沙羅「飛距離よりテレマークが出ないと話にならない」2位で課題残す…全日本選手権

スポーツ報知 2024年10月20日 17時34分

◆スキージャンプ ▽全日本選手権 最終日(20日、長野・白馬ジャンプ競技場)

 個人女子ラージヒル(LH、ヒルサイズ=HS134メートル)決勝が行われ、2018年平昌五輪ノーマルヒル銅メダルの高梨沙羅(クラレ)は1回目にヒルサイズに迫る133・5メートル、2回目に122・5メートルの計228・6点で2位だった。伊藤有希(土屋ホーム)が計236・2点でノーマルヒルとの“2冠”を達成した。

 試合後に取材に応じた高梨は「アプローチの姿勢、助走のところでしっかりと自分のバランスに落としていくことを数週間意識していた。だいぶ速度が上がってきた」と振り返った。優勝した2学年上の伊藤については「小さい頃からずっと背中を見てやってきた。有希さんから学ぶことが多いです」とたたえた。

 国際スキー連盟は今季、ルールの一部を変更し、テレマーク(着地姿勢)で加点比重が高くなり、より厳格になる。高梨は「飛距離というよりテレマークが出ないと話にならない。テレマークの勝負になってくる」と最大の課題にしてきた。着地姿勢に入るまでは「ジャンプに集中し、(着地姿勢に)近づくと、テレマーク、テレマーク、テレマーク…」と頭を埋め尽くすという。少しずつ頭では理想型は見えてきているが、なかなか体現できずにいる。今月8日に誕生日を迎えたが「28歳の目標、テレマーク」と掲げた。

 11月のW杯リレハンメル大会(ノルウェー)からのメンバーに入り、いよいよ26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンが始まる。

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