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MVP弾でWS決めるぞ 大谷ここまで5戦2発5打点、勝利導く3発目なら可能性高まる…21日リーグ優勝決定S第6戦

スポーツ報知 2024年10月21日 5時0分

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が、20日(日本時間21日)にリーグ優勝決定シリーズ(S)第6戦、本拠地・メッツ戦に臨む。ここまで3勝2敗で球団4年ぶり、大谷自身は初のワールドシリーズ(WS)進出まであと1勝。勝利を決める本塁打が出れば、リーグ優勝決定Sでは日本人野手初のMVPの可能性が高くなる。NYからLAに移動した19日(同20日)は第5戦の走塁ミスについてエベル三塁ベースコーチと話し合い、大一番に備えた。

 自らのバットでWSを決める―。ここまで3勝2敗のリーグ優勝決定Sは本拠地での第6戦までもつれ込んだ。大谷は5試合で打率3割3分3厘、チーム最多タイの2本塁打、5打点と貢献度は高く、勝利に導く3発目が生まれれば、当然MVPに選ばれる可能性がある。ベッツら候補者は多いが「ワールドシリーズで勝つことが一番の目標」という男は燃えている。

 過去のポストシーズン出場の日本人選手では09年のWSで松井秀喜(ヤンキース)が通算13打数8安打8打点でMVPを獲得。リーグ優勝決定Sでは13年に上原浩治(Rソックス)が1勝3セーブの活躍で受賞したが、野手が選出されれば初の偉業となる。

 シーズンMVPの座はすでに“当確”だ。今季は54本塁打、130打点の2冠に輝き、59盗塁を合わせて史上初の「50―50」を達成した。獲得すれば2年連続自身3度目、DH専任では初の快挙となるが、米「NYポスト」の敏腕記者、J・ヘイマン氏は「(MVPは)大谷だ」と断言した。

 大谷の対抗馬として名前が挙がるのがメッツの遊撃手・リンドア。32本塁打&29盗塁の攻撃面だけではなく、守備の貢献度も高いが「リンドアとは比較にならない」と同記者。今シリーズでもニューヨークではリンドアにMVPコールが起きる中、「リンドアが評価されてうれしいけど、(内心)大谷の方がいい選手だと思っていると思う」と辛口の男が本音を明かした。

 敵地メディアも認める大谷はこの日、本拠地の室内で調整した。第6戦で対戦するのは第2戦で好投を許した左腕・マナイア。今季途中から腕の位置を少し下げた変則投法で自身も3打数無安打2三振と完全に封じられた。それでも「楽しかったなって。負けた試合も含めて」と極限の緊張感を楽しめる大谷ならやってくれる。(中村 晃大)

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