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【大学野球】「勝ったぁ」3年生エース右腕・篠原颯斗が自身初の完封&リーグトップの4勝目でV貢献

スポーツ報知 2024年10月20日 19時41分

◆首都大学野球秋季リーグ戦第7週第2日▽日体大2―0城西大(20日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 日体大が城西大に連勝し、2季ぶり28回目の1部リーグ戦優勝を決めた。

 先発した3年生エース右腕・篠原颯斗が自身リーグ戦初完投となる9回4安打7奪三振無失点の好投を見せ4勝目。打線は2回無死一塁で、3年生ながら主将を務める黒川怜遠外野手(れおん)が右越えの2ランを放ち先制。これが決勝点となった。

 「勝ったぁ」。打球が左翼手のグラブに収まると、篠原は両手を高々と掲げ、力強いガッツポーズを繰り返した。「抑えたら優勝」という状況の中での先発。「どういう感情で(マウンドに)上がったらいいのかな」と少し戸惑いもあった。だが、「一人一人アウト取っていこう」と気持ちを切り替え、最速150キロを誇る直球を丁寧に低めに集め、アウトを積み重ねた。

 今リーグが始まる前、古城監督に喝を入れられた。「チームを背負うならチームの勝利を重要視しないと。そんなもんエースになれんぞ」。どうしても個人の結果を優先し、三振を狙いにいく投球が続く日々。指揮官のひと言で次期エースとしての自覚が生まれ、週に300球の投げ込みを行いコントロールを磨いてきた。

 この勝利で3年連続8回目の関東地区大学選手権(11月4日開幕)への出場を決めた日体大。「ここからは負けたら4年生引退という戦い。今日のような点をやらないピッチングをしていきたい」と力強く意気込んだ篠原が、チームを優勝、そしてその先の明治神宮大会出場へ導く。

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