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【高校駅伝】女子は初出場の札幌山の手が優勝 バスケ部の助っ人が4区で区間3位の健闘 男子も6連覇で22年ぶりのアベックV

スポーツ報知 2024年10月20日 20時44分

◇北海道高校駅伝(20日、滝川市特設駅伝コース=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)

 女子は札幌山の手が1時間11分23秒で初出場Vの快挙を達成した。2区・石川蘭(3年)が区間賞で2番手から首位に浮上。3区のケニア人留学生ニヴァ・チェプテンゲニー(1年)も区間賞の快走で引き離し、最短3キロの4区ではバスケット部からの“助っ人”山下瑠花(2年)が区間3位と健闘してトップをがっちり守った。

 助っ人参戦を要請されたのは9月初旬。「初めてだらけ」で駅伝の知識は皆無だった。アップの仕方、タスキの受け渡し、ロードの走りなどを一気に詰め込んだが、ペース配分に不安を抱えながら、ぶっつけで臨んだ。

 苦しくても、力を緩めるわけにはいかない。同校のバスケットボール部を全国有数の強豪校に導いた上島正光コーチからは「陸上部に勝ってこい!」と送り出されていた。滝川市出身の山下は実家がスタート・ゴール地点のすぐ近くで、駅伝初挑戦は庭のようなコースが舞台。沿道では家族も声援もあり、最後までペースを落とすことなく走りきった。

 タイムは10分半以内の目標に届かぬ11分2秒で悔しさも残ったが、トップでタスキをつないだ充実感はある。6連覇の男子とアベックVで感動も二倍。「メチャメチャ楽しかった。全国に向け、10分台で走れるくらいの力をつけたい」。あくまでも“本業”はバスケットボール。足でアピールした山下は、11月1日から始まるウインターカップ北海道予選(旭川市)でのメンバー入りも目指す。

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