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河村勇輝がNBAに定着するための条件 1試合平均20得点以上の選手の3分の1は…佐々木クリス氏の目

スポーツ報知 2024年10月21日 5時40分

 河村勇輝選手のツーウェー契約は、本当にうれしいサプライズだ。「エキシビット10」契約は、NBA下部のGリーグでのプレーが既定路線。だが、元MVPのローズの引退で枠が1つ空いたことや、他選手の負傷など、あらゆることが重なって巡ってきた千載一遇のチャンスを河村選手はものにした。

 同契約の選手が、オープン戦で20分以上も試合に出ることはまずない。その中で河村選手は全5試合に出場し、最長25分もプレーした。スピード、3ポイント(3P)、的確なパスセンスは光るものを見せてくれた。また、NBAでは言語や文化の障壁も乗り越えなければならないが、あっという間にチームに溶け込み、司令塔として試合をコントロールする姿もあった。

 2季前のデータになるが、NBAで1試合平均20得点以上を挙げている選手のうち、3分の1はポイントガードで、間違いなく得点力は求められる。過去、身長175センチのトーマスや、同165センチのボイキンスも攻撃力を武器に、長きにわたって活躍した。河村選手はすでに(ドリブルで突破する)ドライブ力とパスは実証済み。今後は、高い3Pの成功率はもちろん、レイアップやジャンプシュートなど、あらゆる得点力を磨くことで、NBAに定着するプレーヤーに近づいていくだろう。(元プロバスケットボール選手、アナリスト・佐々木クリス)

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