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仙台育英が29連覇…2トライのプロップ佐藤大翔「今年こそ大阪で年越しをしたい」…全国高校ラグビー宮城県大会

スポーツ報知 2024年10月21日 9時14分

◇全国高校ラグビー宮城県大会 ▽決勝 仙台育英29-0佐沼(20日・ユアテックスタジアム仙台)

 決勝が行われ、仙台育英が佐沼を29―0で下して29大会連続31度目の優勝を果たし、12月27日開幕の全国高校ラグビー大会(大阪・花園ラグビー場)出場を決めた。プロップ佐藤大翔(3年)が前半3分の先制トライを含む2トライの活躍。6月の高校総体予選で敗れた相手にリベンジを果たし、絶対王者の意地を見せた。

 仙台育英が攻守に圧倒し、貫禄勝ちで頂点に立った。2トライのプロップ佐藤は「気持ちの入った一戦でした。ずっと積み重ねてきたものがしっかり出し切れた」と笑顔で振り返った。

 前半3分に敵陣5メートルのラックから佐藤が持ち出して中央へトライ。先制し「気持ちが空回りせず冷静にいけた」と強烈なタックルやブレイクダウン(ボール争奪戦)でプレッシャーをかけて優位に立った。後半12分にも敵陣5メートルのラインアウトから佐藤が一気に抜け出してインゴールへダイブ。その後も粘り強い守備とFW陣とバックス陣が一体となった攻撃でトライを重ね完封勝利を収めた。

 佐沼は6月の高校総体予選で7―8と僅差で敗れ、28連覇を阻止された相手。一時は落ち込んだが、佐藤が「自分たちもプライドがある。悔しかったけれど、今まで以上に団結していい練習ができた」と話すように、敗戦を糧に鍛え直した成果が発揮された。

 前回の花園は2回戦でBシードの大分東明に0―74と悔しい完封負け。現3年生は佐藤を含む12人がスタメン出場しており「何もできずに終わってしまった。今年こそ勝ち上がって大阪で年越しをしたい」と目指すは16強以上だ。苦い思いは力に変え、花園でも勝利を積み重ねる。

(秋元 萌佳)

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