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【天皇賞・秋・ヤマタケの特注馬】良化途上の前走2着に驚いたホウオウビスケッツ 使われた強みが不気味

スポーツ報知 2024年10月21日 11時30分

◆第170回天皇賞秋・G1(10月27日、東京競馬場・芝2000メートル)

 1週前は「泣き」だった。ホウオウビスケッツ(牡4歳、美浦・奥村武厩舎、父マインドユアビスケッツ)の毎日王冠1週前追い切り後。騎乗した岩田康誠騎手に話を聞くと、「う~ん。夏のいい頃に比べるとなぁ」と首をかしげた。その感触が忘れられず、予想では軽視したのだが…。

 結果は逃げ粘っての2着。展開や馬場に恵まれたとはいえ、最後までバッタリと止まることはなかった。「1週前よりは上がってきていたけど、まだ夏の頃まではなかった」と岩田康騎手が状態面を冷静に振り返るなかでの好走。地力強化を感じずにはいられない。

 もともと、岩田康騎手は初コンタクトを取った今年初めから素質は高く評価していた。今回は乗り替わりになるが、息子の望来騎手なら特徴なども伝わっているはず。中2週ながら、すでに中間は美浦・Wコースで2本時計を出すなど意欲的で、有力馬たちにはない「使われた強み」が不気味に映る。(山本 武志)

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