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【高校野球】敦賀気比が明治神宮大会へ…“巨人の星”岡部飛雄馬が大奮闘

スポーツ報知 2024年10月21日 16時57分

◆秋季北信越高校野球大会 ▽決勝 敦賀気比6-5日本航空石川(21日・石川県立)

 敦賀気比(福井1位)は、6-5で日本航空石川(石川3位)に逆転勝利。3年ぶりの優勝を決め、明治神宮大会(明治神宮野球場、11月20日開幕)出場を決めた。キャプテンとして、チームを引っ張ったのが、1番・岡部飛雄馬(ひゅうま)遊撃手(2年)だ。名前の飛雄馬は、漫画「巨人の星」の主人公、星飛雄馬から名付けられたもの。この日は3回2死三塁で左前適時打を放てば、9回先頭では四球を選んだ後に三盗を決めるなど、逆転のきっかけを作った。来春のセンバツ出場は確定的となり、岡部は「今大会で優勝できたのは嬉しい。課題はあるが、センバツまでに修正していきたい」と意気込んだ。

 「巨人の星」のファンだという父、烈雄さんに名付けられ、歩き始めた頃からボールに触っていたという。小学生の頃から河川敷でノックを受け、夏休みはオートバイで追いかけられながらランニング。「顔にボールが当たって、しゃがみ込んでもノックが続いた。怒ると怖かったですが、自分のためにやってくれたし、なぜ怒ったのか説明してくれました」と感謝する。

 小学生時代は阪神タイガースジュニアチームのセレクションに合格して加入し、中学では兵庫伊丹ヤングで活躍。敦賀気比では今春のセンバツに1番打者として出場し、初戦の明豊(大分)戦は0-1で敗れたが、2安打、1盗塁をマークした。「父はいつも試合を見に来てくれて、『好きなようにやれ』と言ってくれている。名前の漢字は格好いいし、一度で覚えてもらえる。神宮大会は初めてですが、自分たちの野球を貫きたい」と岡部。父の応援を受けながら、全国にその名を轟かせる。(中田 康博)

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