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【高校野球】北海が61年ぶり連覇に王手…2番手の左腕・浅水結翔が7回2/3を1失点…24日・東海大札幌と決勝

スポーツ報知 2024年10月24日 6時30分

◆第77回秋季全道高校野球大会 ▽準決勝 北海6―2駒大苫小牧(23日・プレド)

 準決勝2試合が行われた。昨年王者の北海は、2番手の左腕・浅水結翔(2年)が7回2/31失点と好投。6―2で駒大苫小牧を破り、61年ぶりの大会連覇にあと1勝とした。東海大札幌は5―2で今夏甲子園に出場した札幌日大を下し、10年ぶり優勝に王手。昨秋と同一カードとなった決勝は、24日午前10時に行われる。

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 167センチの左腕が流れを変えた。最後の打者を二飛に打ち取ると、左拳を力強く握った北海・浅水。ロングリリーフでの快投に「左打者への外の真っすぐが良かった。それがあってスライダーで三振をとれたり、打たせることができた」とうなずいた。

 出番はすぐにやってきた。先発の松田収司(2年)が1回に先制点を献上。2回1死二塁で、マウンドに上がった。「準備はできていました」と併殺でピンチを脱出すると、3回から3イニング連続3者凡退。8回1死一塁から右翼手の前に飛んだライナー性の打球を止めることができず(記録は三塁打)失点したが、大崩れすることなくリードを守り抜いた。

 5季連続道大会優勝を目指した今夏は、南大会1回戦で札幌光星に7回コールド負けした。先発した浅水は3回途中5失点と炎上。「先輩たちの夏を終わらせてしまった」と経験したことのないどん底を味わったが、3年生からの「お前が引っ張れよ」という言葉で立ち直り、今秋は計4試合15回2/3でわずか1失点。投手陣の柱として堅守の北海を支えている。

 昨秋もメンバー入りしていたが、3回戦以降は登板なし。一方、同級生の松田が決勝で延長10回を完投する姿を目の当たりにし、心の底から優勝を喜ぶことはできなかった。「去年は『頑張ってくれ』という感じで見ていたけど、今年は自分がやってやる」。リベンジに燃える東海大札幌の前に立ちはだかり、今年こそ自らの力で頂点に導いてみせる。(島山 知房)

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