◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)
巨人に5位指名された東海大静岡キャンパスの左腕・宮原駿介投手(22)が、1年目から1軍での活躍を誓った。静岡市内の同校で喜びの第一声。「先発なら規定投球回数。中継ぎ、抑えなら50イニングを投げたい」と、具体的な数字を掲げた。
全国的には無名な選手だ。サッカーの名門・静岡学園出身で、3年夏はコロナ禍で、代替大会は三島南に1回戦負けを喫した。一塁手で先発出場し、投手として出場機会はなく、最後の打者となった。「その時、本気でプロを目指そうと思った」と、振り返る。
大学3年春から本格的に個人トレーナーもつけた。月1回、東京へ通い、体の動かし方などを研究。「プロに行くには必要なこと。ドラフトで指名されて契約金で払えばいいと思った」。夢のための“先行投資”で、入学時は130キロ台だった直球は、最速153キロまで上がった。
静岡県学生リーグの投手として支配下枠での指名は初の快挙。すでに、プロを見据えて準備も進めている。「歩き方、走り方、ウェートの姿勢を意識して一から取り組んでます。1年ずつ成長する選手になりたい」。卒論のテーマは「食事と野球のパフォーマンスの関係」。貪欲に、巨人のエースを目指す。(塩沢 武士)