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【阪神】藤川球児監督がドラ1伊原陵人のトーク力にベタぼれ

スポーツ報知 2024年10月26日 5時0分

 阪神・藤川球児監督(44)がドラフト会議から一夜明けた25日、1位指名したNTT西日本・伊原陵人投手(24)のトーク力にベタぼれした。京都・久御山町のNTT西日本淀野球場を訪れ、指名あいさつ。同席した会見で、最速149キロ左腕がよどみなく強気に発言する姿に何度もうなずいた。

 「(自身の)18歳の時の会見を思い出したんですけど、いかに自分を強く見せて、本心で話せるか。(伊原は)一番重要な向こうっ気の強さを兼ね備えている。いい1位指名になりました」

 自身は26年前の入団会見で「10年後? 優勝は3回ぐらいして、1回は僕が胴上げ投手」などと豪語して話題に。当時の野村克也監督を感心させた。初対面の伊原からも同じ匂いを感じ、「思考とともに物事を進められるタイプ。(活躍の)根拠がある。すごく早い段階で羽ばたいてくれるんじゃないか」と理論を言語化する能力までたたえた。

 もちろん、先発起用を明言するだけの潜在能力にも、ほれ込む。大成するために大事な要素は「ギャップ」とし、1メートル70の身長以上に打者へ「威圧感」を与えて大きく見せる投げっぷりを評価。「(カブスの)今永投手だったり、素晴らしい左投手の条件を備えている」。人気球団ゆえの重圧に負けず、躍動する光景を思い描いた。(小松 真也)

 ◇藤川の入団会見VTR 98年12月21日、阪神の新人入団会見でドラフト1位の藤川は、メディアからの「野球選手になっていなかったら?」という質問に、「球児という名前ですし、野球をやってない自分は生まれていない」と回答。肝の据わった18歳に、野村監督は「野球の他に何か才能を持っているね。タレントとしての素質がある。いい雰囲気を持っている選手」と一目ぼれだった。

 〇…藤川新監督が“熱血球児塾”を開校した。早朝に東京から帰阪し、ドラフト1位・伊原への指名あいさつ前に、甲子園の秋季練習へ。今季1軍登板ゼロだった昨年の同2位・椎葉に、釣りざおを投げる原理を用いて腕をしならせる重要性を説くなど計30分間、身ぶり手ぶりを交えながら就任後初指導を行った。「分かりやすい表現じゃないと受け取れない」と指揮官。右腕も「悩んでいたところがあった。秋のキャンプでみっちりやろうと思う」と改善に意欲を燃やした。

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