日本ハムから育成2位指名を受けた帯広農・渋谷純希投手(17)が25日、来年中の最速150キロ到達を目標に掲げた。携帯電話に約200件のメッセージが届いたことを明かし、「先輩方から『支配下登録になるように頑張れ』と添えられています」と、大目標へ後押しされている。
武器の直球は、高校入学時の最速132キロから、筋トレによる下半身強化や肩周りの柔軟性向上で、2年半で15キロもアップ。3年時に150キロが目標だっただけに「3キロ足りないので悔いが残る。来年には150キロを」と進化を誓った。
先を行く同期も教材にする。日本ハム2位指名で198センチの長身左腕・藤田琉生投手(17)=東海大相模高=が気になっており、「同じ左なので、彼のいいところを盗んで自分のものにしたい」と貪欲だ。
祖母がいとこで遠縁にあたる日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)から「全力で頑張ってください」などのエールを送られたことを伝え聞き、「まだお会いしたことがないので、プロの心得を聞ければ」と内面にも磨きをかけたい。上へ行くための道の険しさは覚悟しており、「いつか1軍の舞台で投げる気持ちでいる」と、ぶれずに前へ突き進む。(飯塚 康博)