プロ野球ドラフト会議(24日)で巨人から5位指名された153キロ左腕・東海大静岡の宮原駿介投手(4年)に同大の手塚慎太郎監督(49)がエールを送った。25日に同校で取材に応じた。「入団があいつの目標じゃないと思う。活躍してなんぼだと思うので、10年は頑張ってほしい」と願った。
指名されたことに安どする一方で心配もある。指揮官の教え子には、20年に巨人育成ドラフト12位の加藤廉内野手(25)=東海大海洋学部(現・東海大静岡)出=がいるが、育成で4年過ごしたのちに戦力外通告を受けた。「本当にプロ野球は厳しい世界だと思った。宮原も(選手層が厚く)厳しい球団となってしまった」と話した。
優勝した23年の春季リーグで左腕の野球に対する姿勢が変わったという。「それまでは自分の目標(球速アップ)達成に向け、独り善がりなところがあった。そこから自分の役割が何かと考えるようになった。『チームのために投げる』ということを分かってから視野が広がった」と、4年間を振り返っていた。(伊藤 明日香)