◆スピードスケート◇全日本距離別選手権 第2日(26日、長野市エムウェーブ)
男子1500メートルは野々村太陽(博慈会)が1分45秒61で2年ぶり2度目の優勝を果たした。前半をハイペースで飛ばした同走の小島良太(エムウェーブ)を追い、最後のコーナーを抜けて以降も加速。「今あるベストを出せた。昨年は1500メートルがなかなか伸びない1年だったので、中盤から終盤にかけてを重点的にトレーニングしてきて、その結果がラスト1周に出た」と手応えを浮かべた。
今春に専大を卒業し、ナショナルチームを離れて高木美帆(TOKIOインカラミ)らの「チーム・ゴールド」に合流した。「世界のトップ選手と一緒に練習できる環境が、今の自分には必要だと直感的に感じた」。海外選手も在籍する新たな環境で「美帆さんたちと海外での生活とか普段の練習をやってきて、自分のスケートに対する思いや意識は全然甘かった」と大きな刺激を受けた。
社会人となり、練習環境も変えて迎えた初めての大会で好スタートを切った。「環境だったり所属、いろいろ変化があった年で、初戦からいい結果が出たのは次につながる」とうなずいた。26日は昨季日本記録を樹立した1000メートルを控える。「新濱(立也)さんを始め、状態のいい選手がいっぱいいる。その中でベストを尽くしてどこまで戦えるか。自分でも楽しみなところがある」と胸を高鳴らせた。