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西目が12年ぶり全国切符…2発決めたFW嵯峨聖央 大舞台では「ハットトリック決めたい」…全国高校サッカー選手権秋田県大会

スポーツ報知 2024年10月27日 7時24分

◆全国高校サッカー選手権秋田県大会 ▽決勝 西目2-0秋田商(26日・ソユ―スタジアム)

 秋田決勝は西目が秋田商に2―0で勝利し、12年ぶり14度目となる全国高校選手権(12月28日開幕、国立競技場ほか)出場を決めた。10番を背負うFW嵯峨聖央(まお、3年)が前半10分、同39分とネットを揺らす大活躍で優勝に導いた。

 古豪復活だ。西目イレブンは試合終了のホイッスルが鳴ると、両手を空に向けてガッツポーズ。全員が力強くハイタッチを交わしながら喜びをかみしめた。持ち味である組織的な堅守で、今大会全4戦無失点での優勝。安田洋介監督(46)は「完璧な試合の入りができた。今季積み重ねてきたものを、ピッチで表現してくれた」とイレブンを称賛した。

 嵯峨が、10番にふさわしいプレーを披露した。押し込み続けた前半10分、縦パスを受けると素早いドリブルで前進し、左足を振り抜いた。「持ち味にしてる足元の技術を生かして、完璧な流れだった」。強烈なシュートはゴール左隅へ一直線に決まった。同39分には右グラウンダークロスに左で合わせ追加点。大舞台での活躍に「ここ(ソユスタ)で点を決めたことがなかったので良かった」とほほを緩めた。

 エースの意地を見せた。準々決勝の男鹿工戦(14日、7〇0)で右足首のじん帯を負傷。全治約2週間のけがで準決勝は出場できなかった。「みんな勝ってくれると思っていた」と仲間を信じ、体を休めてきた。何とか間に合った決勝では「ここで活躍しないで、どこで活躍するんだ」と気持ちを奮い立たせ、結果につなげた。

 全国ではベスト16を目標に戦う。3年ぶりに出場した夏の全国高校総体では初戦の神村学園(鹿児島)に0―8で敗れ屈辱を味わったが「その試合を見て、パスワークとか生かせるプレーも多くなった」と、糧にした。大舞台に向けては「ハットトリックを決めたい」。全国でもゴールを量産し、チームを勝利に導く。

(山崎 賢人)

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