米大リーグ選手会は２６日（日本時間２７日）、選手間投票による「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」（最優秀選手）を発表し、ヤンキースのＡ・ジャッジ外野手（３２）が選ばれた。ドジャース・大谷翔平投手（３０）は最終候補入りしていたが、２１年以来３年ぶり２度目の受賞を逃した。
それでもナ・リーグ最優秀野手に選出された大谷。選手会公式「Ｘ」（旧ツイッター）で公開された動画では「選手の人たちからそう言ってもらえるのは、実際にグラウンドでプレーしている人たちからそう言ってもらえるのはすごくうれしいですし、自分の自信にもなると思うので、何回受賞してもうれしいなと思います」と喜びを口にしながら、今季印象に残る瞬間は「５０本打った時もそうですし、ポストシーズンが決まった試合、地区優勝を決めた試合。特に地区優勝が決まった試合」と振り返った。
大谷のナ・リーグ最優秀野手受賞を記念して、ジャッジら他の賞を受賞した選手からの祝福のコメントも紹介され、リーグを代表する選手達が大谷を絶賛した。
ジャッジ（ヤンキース）＝最優秀選手、ア・リーグ最優秀野手＝「特別な選手だ。先発投手もこなせるし、クローザーも外野手もこなす。求められるままにどんな役割でも最高の結果を出す。君には日々驚かされてばかり。君を相手にプレーできるのは特別な機会だと感じる。君はこれからも数多くの賞を受賞するだろう」
セール（ブレーブス）＝ナ・リーグ最優秀投手、カムバック賞＝「常に０―２（２ストライク）のつもりで投げなければならない。彼が球を打つときは必ず強く打つ。ショートゴロでアウトになる時も（打球速度は）１０３マイル（約１６６キロ）だ。フライも１０２マイル（約約１６４キロ）で高く飛ぶ。だから僕にできるのはなんとかして打たせないこと。素晴らしいシーズンだ。見事な活躍だったよ」
カウセル（オリオールズ）＝ア・リーグ最優秀新人＝「外野から見ていると信じられない気持ちになることがある」
スクバル（タイガース）＝ア・リーグ最優秀投手＝「以前（２３年）こんなことがあった。彼が完封して、ダブルヘッダーの次の試合ではホームランを２本も打った。選手控え室で話したよ。『翔平ならやると思った』とね」
メリル（パドレス）＝ナ・リーグ最優秀新人＝「よくみんなと話すけど、タイガー・ウッズやレブロン、メッシやロナウドといった素晴らしいスポーツ選手がいる。そんな時代を生きる僕たちはラッキーだ。大谷選手の活躍を見ていても思うけど、この時代の素晴らしい選手達と肩を並べることができて僕らは幸せだ」
この日のワールドシリーズ第２戦、本拠地・ヤンキース戦には「１番・指名打者」でスタメン出場し、２試合連続安打、ワールドシリーズ初本塁打、チームの２連勝を狙う。先発のマウンドには山本由伸投手（２６）が上がる。