サッカー日本代表の森保一監督が27日、天皇杯準決勝の神戸―京都戦(ノエスタ)を視察した。
神戸はACLエリートの敵地・蔚山戦(2〇0)から中3日で先発7人を変更。11月1日にはJ1リーグ・磐田戦を控え、10日間で3連戦の過密日程下で勝利をつかんだ。
森保監督は「拮抗した試合だったが、神戸の方が連戦の中でもターンオーバーを使いながら、選手層の厚さとチーム力を見せて勝ちきった。大迫(勇也)や武藤(嘉紀)ら本来スタートで出てもおかしくない選手が途中から出て、さらに連戦の中をギアを上げて勝っていくところは、連戦を総合力で勝っていく強さを持ってる」とたたえた。
リーグ戦は広島、神戸、町田による優勝争いが佳境入る中、11月には日本代表の26年北中米W杯アジア最終予選が控えている。タイトルがかかるチームからの選手選考に影響が出るか聞かれた森保監督は「ないと思います。なくしていかないといけないと思う」と答えた。
「これまでも、いろんな配慮はしてきたつもりですし、でも、日本を背負って戦う、代表の戦いは普段リーグ戦だけ戦っている、チームの活動だけの人たちにとってみれば、休める時によりハードな試合をしなければいけない。(所属クラブに)帰ったらみんなフレッシュな状態の中、プレッシャーのかかるハードな試合をしてきて疲れた状態でチームに合流し、そこでもタフさを見せてチームの中で存在感を出し、ポジションをつかみとっていかなければいけない。代表で日本を背負って戦うからこその経験を誰しもできるわけではない。そこは国際経験は選手としても価値を上げるだけの貴重なものだと思う。帰ってきてからの戦いでも誇りを持って、自分がやってきたことを出していく部分で成長につながる。そこは代表選手の宿命と誇りということで考えていきたい」
代表とJクラブの活動について「いろんなところで、チームが痛い思いをすることはできるだけ我々にとっても配慮していきたい。選手が後ろ髪をひかれながらプレーすることが代表の舞台でできるだけないように、できる限りの配慮はこれまでもしてきたつもりだし、Jリーグの方々もリスペクトして守っていきたい」と話した。