◆第29回ファンタジーS・G3(11月2日、京都競馬場・芝1400メートル)
重賞でもダンツエラン(牝2歳、栗東・本田優厩舎、父ロードカナロア)に注目している。8月に新馬勝ちした直後。2着に敗れたウィルサヴァイブの須貝調教師が驚いたような表情で「あの勝ち馬は走るなぁ」と聞いたときから気になっていた一頭だ。
前走のりんどう賞前には色々と取材。調教に騎乗した幸騎手から「いい馬です。反応も良かった」から好感触を聞き、本田調教師も「上でもと思っている馬」と実に力強かった。しかし、レースは最内枠から押し出された逃げ、集中力を欠くような走り。最後は後続の目標にされての3着だった。ただ、当時は開幕週ながら、差しが利いていた馬場。悲観することはない。
何より自己条件で3着ながら、重賞に矛先を向けてきたあたりに期待の高さを感じる。ペースも重賞で流れた方が、道中でタメが利きやすいはず。もう一度、狙ってみたい。(山本 武志)