巨人の桑田真澄2軍監督(56)が28日、21回目の開催で初優勝したみやざきフェニックス・リーグの戦いを総括した。6勝1敗4分けの勝率8割5分7厘をマークし「最初にいろんなことに思い切って挑戦しようと伝えた。選手たちが頑張ってくれた」と振り返った。
中盤以降は雨天中止が増えたが、DeNAとのCS最終ステージの戦いを教材にしたミーティングを宿舎で実施。投手からは「先頭打者への四球」、野手からは「失投を逃さない確実性」「得点圏の場面で適時打を打つ難しさ」などが課題として挙がったという。
伝えたかったのは、1軍での活躍を見据えて逆算する思考を持つ重要性。「最終的にああいう場面で活躍できることが目標。そのための実力をどう付けていのくか」。意図をくんだコーチ陣が、空いた時間で面談を行うなどしてサポート。「団結力が優勝につながっていったのかな」とコーチ、裏方の支えにも感謝した。
チームは29日から新体制で来季へ向けてスタートする。「(各選手が)いい時間を過ごしてくれたと思う。長所を伸ばすこと、課題を克服することの2点に集中してやってもらいたい」と期待した。(小島 和之)