プロボクシングWBOは29日、最新の世界ランキングを発表。バンタム級(53・5キロ以下)でWBOアジアパシフィック(P)同級王者・那須川天心(帝拳)が7位に上がった。
那須川は今月14日、WBOアジアP王座決定戦で、ジェルウィン・アシロ(フィリピン)から9回にダウンを奪うなどして3―0の判定勝ち。ボクシング転向5戦目で初のタイトルを獲得した。26歳の那須川の戦績は5戦全勝(2KO)。那須川はWBA、WBCではともに世界ランキング3位につけているほか、東洋太平洋ではスーパーバンタム級(55・3キロ以下)4位、日本ランキングでは同級3位となっている。
WBO世界ランキングでは、岩田翔吉(帝拳)が世界王座を奪取したライトフライ級(48・9キロ以下)で高見亨介(帝拳)が9位に浮上。高見はWBAでは8位、WBC15位、IBF7位。
スーパーフライ級(52・1キロ以下)では、前WBA世界王者でWBO世界王座は6度防衛の実績がある井岡一翔(志成)が2位に。WBA5位、WBC2位、IBF6位と井岡も主要4団体全てで世界ランクの上位に入っている。世界王者は田中恒成(畑中)に判定勝ちしたプメレレ・カフ(南アフリカ)で1位はローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)。田中は5位となった。
フェザー級(57・1キロ以下)では昨年、スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と対戦したスティーブン・フルトン(米国)が3位。5位が亀田和毅(TMK)、8位がWBOアジアP王者・藤田健児(帝拳)で、9位に日本王者の下町俊貴(グリーンツダ)が入った。スーパーフェザー級(58・9キロ以下)では元IBF王者・尾川堅一(帝拳)が7位キープ。今月17日に大橋ジム移籍初戦を2回KO勝ちで飾った力石政法が8位。ライト級(61・2キロ以下)では、WBOアジアP王者・保田克也(大橋)が6位にランクアップした。