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侍・井端弘和監督「後半だけではトップクラスの成績。経験することに意味がある」4番岡本代役に25歳左の大砲

スポーツ報知 2024年10月30日 6時20分

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9~24日)に出場する侍ジャパンの事前合宿が29日、宮崎の清武総合運動公園で始まった。井端弘和監督(49)は故障で出場辞退した巨人・岡本和真内野手(28)に代わる4番として日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)、阪神・森下翔太外野手(24)、DeNA・牧秀悟内野手(26)を軸に、競争からの出現を望んだ。

 灰色の空から小雨がぱらつく中で始まった宮崎事前合宿だが、井端監督の表情は晴れ晴れとしていた。午後からSOKKENスタジアムで行われたフリー打撃。清宮、森下ら若き侍がかっ飛ばす鋭い打球を目の当たりにした指揮官は「去年の秋よりはバッターも振れているかな」と目を細めた。

 プレミア12開幕までに解かねばならない宿題の一つが「4番問題」だ。合宿開始前に4選手の出場辞退の知らせが飛び込んできた。中でも、左第5腰椎分離症による巨人・岡本和の辞退は、9日のメンバー発表会見で「4番はやはり今のところ可能性が高いのは岡本選手」と指名していた井端監督にとって衝撃は大きかった。

 “岡本ショック”が消えぬまま迎えた合宿初日。新4番について「最初の決め打ちが一番僕は嫌いなので日本シリーズ組がそろってからでも遅くはない」と白紙を強調したが、頭にあるのは清宮、森下、牧の3選手。日本シリーズ出場の牧は合宿不在だが、清宮、森下の打撃練習を熱心にチェックした指揮官は、3人による4番奪取のアピール合戦を願っている。

 現状は「後半だけではトップクラスの成績を出している。そこも踏まえて期待している選手。この大会以降もありますので、ここで経験することに意味があると思います」と実力を高く評価して追加招集した清宮を森下、牧が追う展開。最右翼の清宮は「チームを勝たせる打撃が一番。点が欲しい時に取れる役割を果たしたい。アピールをし続けられたら」と4番奪取に闘志を燃やし、森下も「やれるならしっかりやりたい」と意欲を示した。岡本和の不在は確かに痛いが清宮、森下、牧にとっては「侍の4番」として世界に名を売る大きなチャンスになる。(阿見 俊輔)

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