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大谷翔平が米7年目で初の世界一、来季は二刀流完全復活での頂点狙う…東京ドームの開幕シリーズで投手復帰か

スポーツ報知 2024年10月31日 14時9分

◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、ワールドシリーズ第5戦の敵地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、ドジャースが7-6で勝って4勝1敗でヤンキースを倒し、20年以来4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。大谷はメジャー7年目で初めて出場したポストシーズンで一気に頂点まで駆け上がり、山本由伸投手(26)は、メジャー1年目にして歓喜の瞬間を迎えた。

 チームの中心となって、大谷は初めて頂点に立った。昨年までのエンゼルスでの6年間は、ワールドシリーズどころか、ポストシーズン出場経験すらなし。勝利に飢えて、11年連続でポストシーズンに進出していた常勝軍団のドジャースへ、10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)という超大型契約で、FA移籍した。

 新天地1年目の今季は、昨年9月に18年10月以来5年ぶり2度目となる右肘手術を受けたことで打者に専念。3月にキャッチボール、8月にブルペンでの投球練習を再開させるなど、投手復帰へのリハビリを続けていたが、「時間的に余裕がある」と話した事もあるように、打者に専念して指名打者の出場に限られたことで、時間にも体力的にも余裕が生まれた。そのエネルギーを走塁に向け、盗塁が自己最多の「26」(21年)を大きく上回る「59」を記録。54本塁打、130打点で2冠王に輝き、59盗塁と打率3割1分もリーグ2位で、メジャー史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)、に到達し、日本人初のトリプルスリーにも輝いた。

 順風満帆な移籍1年目を終えたが、来季は二刀流の完全復活で頂点を目指すことになる。来年3月には東京ドームでカブスとの開幕シリーズ2戦が予定されており、昨年3月のWBC以来となる日本がい旋登板へ向けて「そのくらいのクオリティーでキャンプを迎えて、そのくらいの信頼感で送り出してもらえるのが一番自分にとっても自信になるんじゃないかなと思うので、必ずしもそこを目標にする必要はないかなと思いますけど、そのくらいのクオリティーでピッチングが出来る状態で迎えたいなと思います」と意気込みを口にしていた。

 前代未聞とも言える二刀流で世界一へ―。大谷は再び歩みを始める。

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