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ヤンキース主砲ジャッジ、WS4戦目で待望初打点「出来ることに集中した。このチームは決して諦めない」

スポーツ報知 2024年10月30日 15時5分

◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース11―4ドジャース(29日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ヤンキースの主砲ジャッジが、8回に左前適時打を放ってワールドシリーズ初打点を記録した。トーレスの駄目押し3ランで10-4とし、なお1死二塁から、ハニーウェルのスライダーを左前に返し、11点目の走者を返した。

 ポストシーズン43打数6安打、打率1割4分と絶不調。前日は無安打に終わり「自分がチームを足かせになっている」と自分を責めていた。だが「きょうの試合、自分に出来ることに集中した。依然として崖っぷちだが、心の持ちようは常に一緒。このチームはこれまでいろんな苦難を乗り越えてきた。このチームは決して諦めない」。慎重に言葉を選んだが、その端々に、シリーズ初勝利の喜びがにじんだ。

 過去のワールドシリーズで0勝3敗から逆転世界一を達成した例はない。ヤンキースが、史上初の逆転世界制覇を達成するのか。「先は見ない。まず今日勝って次の試合に集中しなければいけない。その試合が終わったら、その次を考える。5月も、6月も、シーズンの終わりのことなんて考えたことはなかった。常に、その日出来ることのために集中してやってきた。それを、続けるだけだ」と、主将は落ち着いて語った。

 ボルピの逆転満塁弾から、球場のムードは一転した。歓声と声援が嵐のように沸き起こり、ブーン監督は「まるで噴火のよう。ファンは、この時を48時間待っていたかのようだった」と振り返る。

 第5戦はエースのコールが先発する。「彼がマウンドに立つ時、我々はいつも、いいフィーリングがある。願わくば、何とか点を取りたい」とジャッジは力強く、打線の援護を誓った。

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