巨人・山口寿一オーナー(67)が30日、G球場で行われた秋季練習を激励に訪れ、ナインに訓示。オーナーと会談した阿部慎之助監督(45)は「底上げしない限り強くならない」と改めて若手育成の思いを強くした。
オーナーの激励に思いを強くした。山口オーナーがG球場のグラウンドで、ナインを集めて、来季の日本一に向けて2分超に及ぶ訓示。春季キャンプでは見られるが、シーズン終了後に激励に訪れるのは異例なことだ。阿部監督は「(この時期は)見たことないもんね。ありがたいね」と感謝し、「いろんな話をさせていただいたけど、やっぱり底上げをしない限りね。補強だったり、そういうのもあるけども、底上げをしない限り強くならない。オーナーもそうやっておっしゃっていた」と若手を鍛え上げることを誓った。
その言葉通り、この日も若手に積極的に目を配った。午前中に行われた1軍練習は、阿部監督をはじめ1軍首脳陣が若手を中心にメンバーをピックアップ。今季パンチ力のある打撃で3軍で結果を出し、メンバー入りした育成の20歳・平山には、身ぶり手ぶりをまじえてスイング指導。他にも浅野や門脇、中山らにもしっかり手首を返し、強く振るようにアドバイスを送った。
就任2年目となる来季は、リーグ連覇と日本一を目指す。そのための第一歩として「底上げの秋」で若手を育てていく。(井上 信太郎)