侍ジャパン正捕手候補の広島・坂倉将吾捕手(26)が30日、同郷・千葉出身で“幼なじみ”の楽天・藤平尚真投手(26)との共闘でプレミア12の優勝に貢献することを誓った。小学生の頃から親交があり、中学時代はシニア選抜でバッテリーを組んだこともある。「メンバー発表のときからうれしく思っていた」と坂倉。懐かしさと喜びを胸に、合宿2日目で初ブルペン入りした藤平の投球を受け止めた。
今季から中継ぎ転向して47登板、防御率1・75という8年目の飛躍で侍初選出となった藤平。「坂倉は選ばれると思っていたけど、僕が選んでもらえるとは。いい捕手なので引っ張ってもらいたい。そこは心強い」。旧友の存在は、慣れない国際舞台で大きな力となる。シーズン中から投球をチェックしていたという坂倉は「あれだけ強い真っすぐだったら空振りが取れるなと、受けて思った」と、本番でのリードを心待ちにした。
シニア選抜時代、今大会1次リーグの開催地でもある台湾遠征の経験もある。坂倉は「そのとき、僕は寝坊したので『寝坊だけは気をつける』という話はしました」と苦い思い出も呼び起こしながら、2人で当時からプロの国際大会での活躍を語り合っていた夢の実現を目指す。(畑中 祐司)