J3沼津のMF伊東輝悦(50)が31日、沼津市内で会見し、今季限りでの現役引退を発表した。93年、東海大一高から清水に入団以来、Jリーグ一筋で歩んできた現役最年長Jリーガーがユニホームを脱ぐ決断を下した。
伊東は93年に清水入りし、95年から主力に定着。96年にはアトランタ五輪に臨む日本代表メンバーに選出され、初戦のブラジル戦(1〇0)で決勝ゴールを決め、「マイアミの奇跡」の立役者となった。翌年にはA代表にも初招集された。
10年まで清水でプレーし、以降は甲府、長野、秋田に在籍。17年からは沼津に所属し、どんな練習でも手を抜かない姿勢で若手の手本となってきた。プロ32年目の今年8月31日に50歳の誕生日を迎えた際は「運がよかった。出会いに恵まれた」と振り返っていた。
ここまではJ1通算517試合30得点、J2通算25試合無得点、J3通算18試合無得点。